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冬に旬を迎えるもの in ペイバスク/Michiko NAGASHIMA

Posted, January 31.2019

 

Hola ! みなさん、こんにちわ。

こちらペイバスクは毎日冬らしい天気が続いています。
ペイバスクの冬らしい天気というと・・・それは雨、曇り、風!

ひと月ほどそんな不安定な天候が続いても驚きません。
逆にこの時期、朝から晩まで晴れるならば、それこそサプライズ!

ときおり雲の切れ目から太陽が顔を見せることもありますが、それも束の間。

基本的にはグレーの雲に覆われたなか、人々は日々の暮らしを送っています。

冬の梅雨とでもいいましょうか・・・。

 

正直、冬のペイバスク(おそらく大抵のヨーロッパ)はそんな不安定な天候のせいで、
大変なこともあるのですが、その中でも楽しみはあります。

それは冬の間に旬を迎えるバスクシードルです。

 

Txtox !!! 「チョーーチ」と言いながら、木の大樽の蛇口がオープン! リンゴの新酒が味わえる瞬間。グラスを持っているのはペロートチャンピオン、隣に立つのはkupelaの設立者です

バスクシードルとはリンゴでできたお酒。
シードルといえば一般的にはノルマンディが有名ですが、ノルマンディシードルと違い、
バスクシードルは甘さ控えめ、酸味があり、後味に大地のフレーバーが感じられます。

初めて口にしたときは「?」と感じる可能性も高いですが、
慣れてくると飲みやすく、また食中酒に適しているのがわかります。

 

そのバスクシードルですが2018年収穫のリンゴで作られたものが、
2019年1月18日から解禁となりました。

 

解禁になったバスクシードルはシードルリーと呼ばれる、シードル工場で飲むことができます。
またシードルリーでは食事も楽しめます。
そのため「今年のできはどうだ?」と仲間や家族でシードルリーに出向きます。
バスをチャーターするグループもあるほど。酔っ払う前提で出発(笑

外が楽しめなければ、中で遊ぶ! というわけですね。

下から上へ、もしくはグラスの脇にシードルがあたるような角度に固定。どちらも空気をより含ませるため。その方が美味しく飲める。またこうやって自分たちで注ぐのも楽しい!

 

 

シードルリーの場所ですが、サン・セバスチャンから10km圏内、山の中にあるアスティガラガ(Astigarraga)がメッカとして有名です。

アスティガラガには何軒もシードルリーが並ぶなか、
今回エチェベリア(Etxeberria)というシードルリーへ行く機会に恵まれました。

ここはKupelaという3年ほど前に作られた新しいバスクシードルメーカーの蔵元さんでもあります。

 

バスクらしい長テーブルが並ぶ。テーブル幅とほぼ同じ長さのバゲット。長いです。シードルリーではいくつもの木樽、ステンレス樽があり、醸造主がいくつかの樽を開けてくれます。それぞれの樽によって味が違い、それを話しながら食事をするのも楽しいです。

豚肉のバスク風ソーセージから始まり、干し鱈のオムレツ、そしてこれは鱈のフライにバスクピーマンの炒め物がのっています。塩気にシードルの酸味が合います。シードルはアルコール度数も5%とワインに比べ低いので、どんどん進んじゃいます

 

牛の赤身肉のステーキがメイン。これで2人前。この国は牛の赤身肉が美味! もちろん炭火焼。ゆえにジューシー、噛めば噛むほど肉の味。元気になります

 

 

 

 

 

2018年の出来を楽しみにフランス・バスクからやってきた面々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスクシードルは歴史も深く、バスクではその昔捕鯨がされていました。
捕鯨船の乗組員は壊血病に悩まされることが多く、
その薬代わりにビタミンCを含むバスクシードルが用いられた、との説があります。

 

デザートはイディアサバルのチーズ、クルミ、カリンのゼリー、それにチュイールという焼き菓子です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスクの音楽を奏で、新酒解禁を盛り上げていました

 

 

 

一般には4月くらいまでと言われていますが、
シードルリーによってはシードルが無くなったら終了というところもあるそうです。
またシードルはフレッシュな早飲みが美味しいとされてますので、
うっかり冬の時期にバスクに来られるなら旬をその場で味わうチャンスです。

しかし旬を逃しても、フレッシュな状態で瓶詰めされたKupelaが
フランスバスク、スペインバスクのお店で買えます。
20代の青年2人が起こしたブランドということもあるのか、
クセのない飲みやすい味です。

 

●Kupela https://www.kupela.fr/en/

 

暗く、寒い天気が続く中、飲んで、食べて、音楽聴いて、飲んで、食べて。
外に出たときの外気が心地よく感じられるほど、盛り上がれるシードルリーでした。

 

それではみなさん、また。Hasta pronto !

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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