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活力がもらえるフィレンツェの有機マーケット「C.bio」/Michiko NAGASHIMA

Posted, April 05.2019

Buongiorno ! みなさん、こんにちわ。

イタリア編を続けていますが、今回はフィレンツェからお届けします。
今回初めてフィレンツェを訪れたのですが、主要駅から少し歩くだけで歴史地区に入り、
そこではドゥオモで有名な大聖堂、彫刻が建ち並ぶ広場や宮殿(現在は市役所!)などが大集合。
歴史の教科書に出てくる主役だらけです!

ルネサンス期から続いているその街を構成する造り、色に味があり、
狭い範囲ですが見所充分。その分、一大観光地なのもよく分かります。

 

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。有名なドゥオモを擁しています

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会。この教会の正面の建築様式はアルベルティにより改装され、その時代とても画期的だったそう

アルノ川にかかるポンテ・ヴェッキオを渡るとあるピッティ宮殿。宮殿前の広場はピクニックスペースになっているそうです。この裏側あたりのエリアは新陳代謝が感じられ、発掘したくなるエリアでした

サンタ・クローチェ聖堂の鐘塔。歴史地区内を適当に歩くだけで、古い建物が目に入り込んでくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし今回お届けしたいのはその歴史地区についてではなく、そこから少し離れた場所にあるオーガニックマーケットについてです。

場所はサンタンブロージョ市場のすぐ近く。

フィレンチェには常設市場が2つあるそうですが、このサンタンブロージョ市場はローカル利用が多い方。

ただ離れているといっても、歴史地区から15〜20分歩けば着くことができます。

 

 

店名は「C.bio (チービオ)」

オーガニックの野菜や果物が並べられています。手に取りやすいように台の上へ

道路に面した売り場では自然光が入り、やさしい気持ちになります。服飾アイテム、浴槽、台所関連グッズも売られています

 

 

オーガニックマーケット「チービオ」さんのオープンは2017年9月。有機野菜やエシカルなプロダクトを扱うお店は、このエリアでは新しいタイプだったそうです。

都市であればあるほど、出自を大切にする有機物を扱ったり、環境を考えサスティナビリティをコンセプトにするお店がある、増えているのは世界共通の傾向だと思っていましたが、フィレンツェは違ったようです。興味深い土地。

 

 

パスタの種類が豊富過ぎる! これも一部。身体を考えて全粒粉 or アルデンテを思いっきり楽しめる精白麺の2択に悩むのが、ここなら「美味しい」と「健康」のいいとこ取りが可能!

 

チーズも種類豊富! フレッシュタイプはすぐ食べたいし、ハードタイプも味見したい。そして気に入ったらお土産用に…楽しい

 

お惣菜コーナーも大充実!

 

 

 

「ピクニック」と称し、店内で購入したものを2階のテラスで食べられます。新鮮なものを、温かいものをそのまま楽しめます。

2階のテラスには植物が育てられています。そのほとんどが今メジャーではなくなってしまったものの昔からある植物種です。未来に向けて残るよう大切に手入れされています

アーモンドが花を咲かせ、そこに蜂が誘われてきました

 

 

 

選び抜かれたオーガニックの衣食、お店で作られるパン、総菜、チーズが並べられ、シャルキュトリーは天井から吊るされている。カフェコーナーも店内にあり、2階のオープンテラスでは植物を愛でながらピクニックというチョイスも!

地元トスカーナにイタリア全土、また世界から良いと思ったもの(例えばペッパーはイタリアで生産されないので外国産のもの)が集められ、1つ1つの商品にストーリーがあります。選ばれたものを自分でさらに選ぶ。時間が濃い。

 

 

興味の宝庫であるチービオさん。そこで店のことをもっと知りたいと、幸運にも代表のFabio Picchi(ファビオ・ピッキ)さんに話を伺うことができました。

 

 

 

ーなぜこの場所にお店を出されたのですか?

「地元民の生活に関わっている市場がある。また祖父の出身地でもあり、ここにはいつも空がある。フィレンツェは高い建物が多く、また密集し、道も狭いので空の開けた場所が少ない。ここは近所の人たちの活気があり、空があり、そして風を感じられる」

 

ー2017年9月にオープン。そのときにこういったオーガニックマーケットの誕生は珍しい、といったような記事を読みました。なぜなかったのでしょうか?

 

「もともと小さい農家さんの小さいお店はあった。それを色々と一カ所に集めたのが今までになかった、ということ」

 

essentialというイタリアブランド。紙で作られています

 

 

 

 

 

 

この扉のすぐ後ろがキッチン。ここでパン、総菜にデザートなど作られます。拝見させてもらいましたが、作業中なのにピッカピカ! 厨房と思えないほどに清潔感がありました

 

 

家庭料理にこだわり、このミネストローネはFabioさんのお母さんのレシピを再現したもの

 

 

このファビオさん、実はイタリア料理界では知られたお方。このサンタンブロージョ市場界隈に1979年、最初の店となるリストランテを開くと、そこからトラットリア、カフェ、劇を楽しみながら食事のできるレストランを開店し、「C.bio」と同じ2017年にはアジア×トスカーナ料理を融合させたお店もオープン。また市場内にも直営店を持っています。

 

Fabio PIcchi氏によるフィレンチェのカルチャー&レシピ本に、心に効くレシピ本。イタリア語と英語バージョンがあります

 

最初のお店を出した40年後に「C.bio」を新しくオープン。ローカル愛が強く、エネルギッシュで、しかしオープンマインド。何でも80年代後半にいっとき、東京にもお店を出していたそうです。

 

携帯の待ち受けはこのチーズケーキの写真。これはファビオ氏のファーストデザート。なんと1980年考案! 早い。当時からNYにコネクションがあり、そこでチーズケーキを知ると自分流にアレンジ。ノリで作ったら美味しく、そこから定番に

 

「日本人とイタリア人は似ている部分がある。食べ物に対するリスペクトが大きいところ。イタリア人は美味しい物を目の前にするとはしゃいで、食べる空間そのものを楽しむ。日本人は食べ物にフォーカスして楽しむ。そこが好きだ」

 

 

アーティストであり、店舗マネージャーも兼ねる息子のジュリオ氏(左)と、ファビオ氏

 

 

 

 

ファビオ氏のパワー、カリスマ性は圧倒されるものがあります。そのファビオ氏の選んだアイテムが並ぶ「C.bio」は説得力が増します。より健康でより幸福度がアップしそう!

 

このショコラは最近のレシピ。粉は不使用、原料が少ない分、材料の質が問われますが、濃厚で美味な味でした。エスプレッソの苦みとこのショコラの苦みがまた合いました

 

ー最後に「C.bio」のことだけではなく、レストラン全体についてお伺いします。フィレンツェのレストランで我々日本人観光客が楽しむには、何が必要でしょうか? 最低限のイタリア語。レストランマナー??

 

「自分たちのレストランは観光客の方がメインではないが、もちろんウェルカム。一番重要なのはお客さん自身がそこで働いている人を信用すること。自分たちは仕事に誇りを持っている。だからそれを信じて、後は楽しんでほしい」

 

 

 

●店名「C.bio」(チービオ)
住所:Via Della Mattonaia 3/a 50122, Florence
営業:8:00〜20:30
定休日:日曜
HP:http://www.cbio.it/

グループ全体のHP:http://www.cibreo.com/fabio-picchi/

 

 

オーガニックのお店、特に食料品メインだとちょっと薄暗かったり、もしくはファッション性が高過ぎる傾向があると今まで見ていたのですが、この「C.bio」さんは明るい! そしてエネルギーに溢れています。みなさんもフィレンツェに行かれましたら、「C.bio」さんでよい時間を過ごしてみてください。

 

リセットできます。

系列店の「Cibrèo Caffè」(チブレオ・カッフェ」でチーズケーキを頂くことができます。ねっとり舌にからみつく爽やかなイタリアのチーズと、手作りコンフィチュール。懐かしくも繊細な甘さ。美味しいな。
テーブルには常に花、というのもファビオ氏の教え。 また今回の取材でお世話になりました、チームチブレオのみなさま、本当にありがとうございました!

 

 

 

次はイタリア編のラスト、フィレンツェでただ1軒となるサーフショップについてです。

それではみなさん、また。A presto !

 

 

 

 

 

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