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MORGAN MAASSEN モーガン・マーセンの世界 後半/HONEY編集部

Posted, July 24.2020

サーフィンはダンス。 波とともに踊る

「サーフィンはダンス。そして最も美しいダンサーは女性さ」。
冒険心をくすぐられるような旅先。その先にある、きらめく光と蒼い海。優雅に波と戯れながら、
風景の中に溶け込む女性たち。モーガン・マーセンが描き出す、美しきサーフィンの世界。

 

フォトグラファー兼フィルムメイカー、モーガン・マーセンの魅力を2回に分けてお届けする企画。
第2回目は彼の仕事に対するスタンスや女性サーファーへの想いを、作品とともにご紹介。

 


 

少しときを遡った2011年のこと。圧倒的なセンスと撮影技術から生まれる、エモーショナルなムードを
まとった作品でサーフィン・フォトグラフィの世界を変えたモーガン・マーセン。次世代の才能は瞬く
間に人気を集め、ケリー・スレーターやデーン・レイノルズなど名だたるトッププロサーファーたちを
被写体にしたアーティスティックな写真と映像作品を次々に発表した。

 

 

そのインパクトは大きく、テイストを寄せるフォトグラファーが続出し、“モーガン・マーセン以前、
以降”という表現が生まれるほどだった。けれどもその洒脱な感性はマネできるものではなく、彼はい
つでもひとり穏やかに輝いている。「若い頃からサーフィンの他にも、映画、芸術、建築、政治、音楽
などに興味があった。僕のイマジネーションはいつもあてもなくさまよい、色々なものからインスピレ
ーションを受けている。それによって独特な立ち位置を得られたのだと思う」

 

 

今やサーフィンの枠を大きく飛び越え、コロナ・エキストラ、アップル、メルセデス・ベンツなど多く
の企業のイメージを作り上げているモーガンだが、バックボーンがサーフィンであることは永遠に変わ
らない。自らをライフロング・サーファー(生涯のサーファー)と呼び、海への情熱を胸に世界中を飛
び回り、波に乗りながらサーフィンを撮影する日々を過ごす。

 

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今あらためて惹かれているのは、女性のサーフィンを撮影することだという。ある日、こんなメールが。
「女性サーファーたちのフォトエッセイを作っているんだ。もし興味があったら見てほしいんだけれど
……。才能溢れる女の子たちと世界中を旅して、8年間撮りためてきた集大成だよ」。“もちろん!”と見
た数々の写真は、こんなにも素敵だった。サーフィンが持つスピリチュアルな部分は女性サーファーた
ちに委ねられているという、ひとつの真実が描き出されていた。

 

 

「サーフィンはダンスだと思う。そして最も美しいダンサーはやっぱり女性。彼女たちがスタイルを持
って波に乗り、自然に溶け込む姿を捉えたいんだ」。モーガンは、男性と女性のサーフィンに対するア
プローチの違いをこう話す。「男性はテクニックの進化を追い求めていく。だけどステファニー・ギル
モアやジョシー・プレンダーガストのような女性はサーフィンが持つ美しさを捉えて、つぶさに自分な
りのスタイルで表現していくのさ」

 

女性が優雅に波に乗ることで、どれだけその場が情緒に溢れ、喜びに満ちたものになることか。モーガ
ンの写真は、海があるライフスタイル、そしてサーフィンへの祝福。女性サーファーは幸せの象徴とし
て、美しく波とともに踊る。

 

 


 

モーガン・マーセン
1990年生まれ、カリフォルニア州サンタバーバラ出身。世界中を旅しながらビーチカルチャーを表現
する、フォトグラファー兼フィルムメイカー。クライアントはサーフィンの枠を超えて多岐に渡る。
www.morganmaassen.com @morganmaassen

 


 

photography and caption : Morgan Maassen composition : Jun Takahashi
掲載:HONEY(ハニー)Vol.27

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