【連載】地球の今、海の今を知る|Vol.31 環境問題も源はすべて繋がっている

どんなことにも賛否両論あって当然で、気候変動に対しても反対意見があり、何を思い何を信じるかは一人ひとりの自由です。その上でここからは私個人の意見ですが、たとえもし仮に気候変動がなかったとしても、だからといって今まで通り人間都合を優先し続けていいとは言えないだろうなと。というのも、現代社会がどれほど地球を傷つけたのかは、気候変動以外にさまざま挙げられるからです。たとえばプラスチックは目に見える形でこんなにも無惨に海を壊してしまい、開拓による環境破壊、瀕死なほどの生物多様性の危機、溢れかえるゴミ、水の汚染に大気汚染、土壌汚染、資源や水の使いすぎ……などなど。現れた現象は違っても、これでもかというほどいろんな角度から地球を壊してきたのは、どれも「人間優先の姿勢」。気候変動の賛否はさておいても、自然を冒涜してきた姿勢がこれほどたくさんの問題に現れていて、それに向き合うか向き合いたくないか、向き合うなら何に気づいてどう考え、どう変えていきたいか、ただそれだけなんだろうと思います。そもそも私たちは気候変動だけを解決すればいいわけじゃなく、水だけを綺麗にすればいいわけじゃない。水が綺麗になってもプラスチックごみは増え続け、温暖化を止められても生き物たちがどんどん絶滅して、尊い自然が消えていく時代が続けば、地球はいつになっても元気を取り戻すことはできません。

自然界には、今の人類のように必要以上に貪ったり、傲慢な理由で地球のバランスを壊したりコントロールする生き物はいない、本来すべてが調和した世界。Vol.21でも考察しましたが、たとえ凶暴で猛毒を持った動物でも、それが人間には悪者や危険生物として嫌われていたとしても、彼らが獰猛だったり毒を持っていたりする理由は、純粋に自分の身を守るため、大切な家族を守るため。無駄も矛盾もない自然の摂理でいえば、どんなこともすべては必要だから起こっていること。それは人間にとって台風が脅威でも、地球にとって、海にとってはリフレッシュされるために欠かせない自浄作用であるように。そう思うと、すでに世界中で起こっている異常気象も、不協和音がエスカレートしていくなかで、それでも地球が必死にバランスを取り戻そうとしている証なんだろうなと、私は感じています。

text:Ayako Minato

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