
今回のコラボアイテムについて、商品に込められた思いやこだわり、そして環境に配慮したサステナブルなポイントをヴィセンテディレクター黒木ナツミさんにお話を伺いました。





HONEY:今回の「サステナブル」コラボは二回目ですが、改めて、サステナブルなアイテムを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
Vicenteディレクター黒木ナツミさん(以下ナツミさん):ここ最近サステイナブルな動きを様々な所で見かける様になってきましたが、その一方で自然災害も増えてきていますよね。自分が地球のためにできる事はなんだろうと考えた時に、日常生活レベルで環境に配慮した選択をする事はもちろんだけど、自分自身の職業とし、皆様に商品をお届けしているヴィセンテでの洋服づくりももっとサステナブルな取り組みをしていかないといけないなと思い、前回よりもさらに地球環境に配慮したアイテムを制作しました。
前回はトルコの工場で作りましたが、時差や、初めての挑戦ということもあり課題もたくさん見つかりました。ただ、ウェブでも、一般受注会でも、たくさんの方がコラボデニムを穿いて感動してくださり、その喜びをお客様と一緒に体感できたのが嬉しかったんです。サステイナブルだからという理由で購入してくださる方もいて、お客様の意識の高さも感じ、今回二度目のコラボとなりました。
HONEY:今回はどんなデニムに仕上がりましたか?
ナツミさん:ヴィセンテのお客様は年齢層が幅広く、30代以上の方も多いので、前回頂いたお客様の声をもとに、従来のデニムより少しシルエットやサイズ感にゆとりを持たせて、より穿き着心地の良さと綺麗なシルエットにこだわりました。ボタンやネオバなどは事前にお客様アンケートをとり、今まではシルバーだったものを思い切って全てゴールドにしました。きつ過ぎず、抜け感のあるシルエットなので体型が気になる方にも穿いていただきたいですね。今までヴィセンテのデニムを穿いたことがない、もう長い間デニムを穿いていない、なんて方にもトライしていただきたいです。
HONEY:デニムを作るにあたり、環境に配慮したところを教えてください。
ナツミさん:前回のトルコから岡山県の工場で製作することになりました。これまでデニムを作るときに使用していた水の量を70%カットし、極力少量の水で生産しています。また自国で作り、職人の顔や工場の事をオープンにして、大切に長く穿いていただく事もサステイナブルの1つだと考えています。
HONEY:ニットのこだわりを教えてください。
ナツミさん:オーバーすぎないけど、程よいゆったり感が出るシルエットにしました。形はもちろんですが編み地を何回も打ち合わせして、ボディから袖までバランスよく数種類の網を入れました。生地はサステイナブルの一環として今回はポリエステルの素材を出来る限り使わない様にしています。このニットは空気をたっぷり含んだ、ローゲージだけど軽い編み地になるウール100%の糸を使用していて、着心地や肌触りが気持ち良いです。ニットが好きで、ワンシーズンでなく、長く愛用していただける方に着ていただきたいですね。オーバーサイズなので、ぴったりシルエットが苦手な方にもオススメ。コラボデニムと合わせても可愛いですし、スキニーやレギンスなど、ぴったりしたボトムス合わせもオススメです。ヨガウエアの上にサラッと着てワンマイルファッション的な着方も可愛いです。
HONEY:ウール糸を使用したこと以外で、サステイナブルな点はありますか?
ナツミさん:ニットもデニム同様国内生産です。ニットの生産で有名な山形県の工場で初めて生産しました。大きな工場ではないですが、1つ1つのアイテムを丁寧に届けたいという同じ志のある職人の方々にお願いしています。受注生産のため納期優先ではなく、工場で働く方々に無理ないスケジュールで1枚1枚大切に作っててもらう予定です。
HONEY:制作していく過程で、ここがエコにできなかった、難しかったという課題は?
ナツミさん:梱包が一番難しい問題です。洋服は輸送時や検針の問題でOPPの袋に入れて納品しなければならないのですが、できるだけ再生ポリエステルや、環境に優しいOPPを選ぶようにしています。でも、ここばかりは工場や間に入っている業者さんの規定等もあるので、完全なサステイナブルにするのがい難しいところです。
また、これまで海外の工場だとどうしても現地の作り手や工場を詳しく知らずに作ることもあったのですが、今回コラボアイテムをすべて国内生産にできたことで、どんな方がどんな場所でどんな気持ちで、自分たちの洋服を作ってくれているのかを知ることができ、とても良かったと思っています。作り手の方とコミュニケーションをとる事で、商品が届いた時の嬉しさも、長く大切に着ようという思いも、今までと違う気持ちで着ることが出来るのが嬉しいです。これからは受注生産をもっと増やして、商品ロスをできる限り無くし、お客様にも作り手の情報を伝えるにはどうしたら良いかを考えていきたいです。
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