自然を愛する、あの人に聞く。心地よい暮らしを叶えるためのヒント | Vol.5 ドルフィンスイム

慌ただしい日々を心地よいものにするためには、自分をリセットする時間も大切。平日忙しければ週末だけでも、たっぷりと自然のパワーを浴びる時間をつくってみよう。日頃から自然に寄り添った暮らしをしている人に、自分をリセットするためのアイデアを教えてもらう連載企画をスタート。心地よい暮らしを叶えるためのヒントにしてみて。
第5回に取り上げるのは「ドルフィンスイム」。ドルフィンスイマー・スキンダイバーのAIさんが登場!


イルカと泳ぐ姿に魅了されて

スキンダイビングは、いわゆるシュノーケルの延長のようなもので、海で素潜りをして遊ぶこと。私はもともと自然が好きで、趣味でスキューバダイビングをしていたのですが、潜っていたときに上から水着姿のスキンダイバーたちがパァっと舞い降りてきたのを見て──。その格好良さ・美しさに衝撃を受け「あんな風に泳ぎたい!」と憧れ、フィンとマスクだけで潜るスキンダイビングを始めたんです。
ドルフィンスイムのことを知ったのはそのあと。YouTubeの動画で人間がイルカと泳ぎ回っている様子を見て「野生のイルカってこんなにフレンドリーに人間とくるくる遊び回ってくれるんだ!」と感激して。そこからプールで練習を重ねた後にドルフィンスイムを始めました。

ドルフィンスイムの醍醐味はなんといっても野生そのままのイルカと触れ合い、遊べることです。大海原という厳しい環境に身を置きながら、イルカたちは好奇心たっぷりに私たちの目を見て周りをくるくると回っていきます。もちろん全然興味を持たれずスルーされることもありますが、手を伸ばせば届くような距離でイルカの優しく深い瞳に見つめられながら一緒に泳げることは、とても言葉では表現できない素敵な体験です。

海からもらうエネルギーが優しさに

私は海からエネルギーをもらっているので、やっぱり海が汚れていくのを見ると悲しくなります。イルカを探す合間に船から岸を見ると、ゴミが山のように溜まっている場所を多く見かけるんです。私一人にできることは限られていますが、ビーチクリーンをしたり、イルカと泳ぐ楽しさを教えてくれた私の師匠にあたる草地ゆきさんのもとで、浜辺に打ち上がるマイクロプラスチックゴミを拾う活動をしたり……。海を泳ぐことはもちろんですが、そういった一つずつの行動が、私の「心地よい暮らし」にも繋がっていると思います。

マイクロプラスチックゴミを拾う様子
浜辺に打ち上げられたマイクロプラスチックゴミ

人間誰だって、ストレスや不安を抱えて心に余裕がなくなると、優しさも思いやりも持てなくなりがちです。自分の心に栄養を与えてあげて、ほっこりふわふわした気持ちになることができれば、思いやりや優しさや愛をもって周りに接することができると思います。

充実したドルフィンスイムを始めるために

御蔵島や小笠原などで開催されているドルフィンスイムのツアーに参加すれば、事前練習や予備知識なしでも比較的簡単に海でイルカと出会えます。私たちも、まったく海で泳いだことがない! という初心者の方とよく同じ船で乗り合いになります。私たちが自由に楽しくイルカと泳いでるのを見て、そういった方から「あんな風にイルカと泳げるようになりたい! 練習してまた来ます!」と言われることも 笑。
とは言っても、イルカたちは見世物ではなく野生の生き物。初心者であっても、彼らが嫌がることをしないように心がけないといけません。海ではガイドの指示をしっかり聞いて、むやみにイルカを追いかけずに、彼らの表情や動きをよく観察してほしいなと思います。そうすれば、より一層イルカたちと親しくなって、充実したスイムができるようになるはずです。


AIさん
京都出身。2020年にハワイ島のツアーに参加して、ドルフィンスイムを始める。各地を転々としながら、アマチュア写真家のパートナーと共に主にインスタグラムを舞台にイルカやクジラと泳ぐことの魅力を伝えるべく日々発信中。
インスタグラム

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