タイ・タオ島で見つけた美しいリサイクルプラスチック|SDGsを学ぶ旅へ

2022年5月1日から新型コロナウィルスによる入国制限を緩和しつつあるタイ。保険加入証明書やワクチン接種証明書、PCR検査証明書などを管理していた入国申請システム“タイランドパス”の発行を義務付けていたが、7月1日、ついにタイランドパスの廃止を発表。入国時に必要なのは、ワクチン接種証明書かPCR陰性証明書だけに! これによって前よりもカジュアルに旅へ出発できる予感が。今年のバケーションも海外は無理かも……と諦めていた人はぜひタイ旅行を視野に計画を立ててみては?
(2022年7月6日現在)

今回紹介するのは、透き通ったエメラルドグリーンの海が島を囲み、世界有数の美しい海として人気の“タオ島”。栄養豊富な海水により、一般的に小魚と言われる魚も大きく育つなど、タオ島ならではの豊かな生態系が魅力的。さらにジンベエザメを間近で見れると世界中からダイバーたちが集るスポットもあるなど、初心者から上級者まで大満足のダイビングか叶う。

そんなビーチアクティビティの島だからこそ、海の豊かさを守るための工夫を凝らしている。ここで見つけたのはマイクロプラスチックや不要になったプラスチックをリメイクして作られた素敵なグッズたち。ビーチでリフレッシュして身も心も軽やかになったら、環境へリスペクトしたショップへ。

ビーチクリーンをするとかなりの量が集るマイクロプラスチック。近年、それを飲み込んでしまった海洋生物も多く、彼らの生活の安心を脅かしてしまっていることに胸を痛めている人も多いかと。そんなプラスチック問題をもっと身近に、さらに多くの人へ目を向けてもらう取り組みを行なっているのが、タオ島のビーチ沿いにショップと工房を構える“PLAS TAO”。ここでは、マイクロプラスチックや不要になったプラスチックをリサイクルし、コースターやアクセサリー、プラントポット、ジェンガ、クライミングのホールドなどを制作し、販売している。

島の周りで集められたプラスチック廃棄物を使用した、100%リサイクルグッズはお土産に最適。子供にもこれは海で落ちていたプラスチックなんだよと教えながら遊べたり、友人を招いたホームパーティで「このコースター可愛いね」なんて何気ない会話からビーチクリーンへ誘う気かっけにもなるから。そして、自分がいつも拾っているマイクロプラスチックが、こんなにも美しく蘇ることを知ることで、楽しくビーチクリーンを行うことができるはず。

体験時間は大体45分ほど。プラスチックの話や海洋問題について海外の視点を知れるチャンスはなかなか得られないのでおすすめ。予約はフェイスブックから。タイ語・英語のみ対応。฿20/PLAS TAO

また、事前に予約することで工房の見学もできる。細かく裁断したプラスチックやビーチクリーンで集められたマイクロプラスチックを綺麗に洗浄し、色ごとに仕分けて保管。それを溶かして専用の機械に入れて圧縮することで、コースターなどのアイテムに生まれ変わる。プラスチックの配合によって表現される絶妙なマーブル模様は、その時々に違うのでアート感覚も味わえる。実際に作ったものはお土産として持ち帰れるからぜひ体験してみて欲しい。現地のSDGsを学ぶことも一つのアクティビティとして楽しむ。それも旅の醍醐味。

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