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拾ったボードもインテリアに。砂漠の中のオアシスのような楽園 | World wide Beach House #05

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家こそ楽園。わたしたちが住まいに求めているのは、居心地がよくて、暮らす人のセンスが光る、そして自然を感じるインテリア。そんな理想の空間づくりのヒントになるような、世界の素敵なお宅を紹介する不定期連載。

第5回は、バイロンベイで暮らす多才なアーティストの家をピックアップ。


ユーズドのものやDIYで、ぬくもり感のあるインテリアに

ドライ感とビーチ感をバランスよく取り入れ、リサイクル、DIYにこだわったアーティストならではの独特な空間作り。さらに、世代に渡って受け継がれたセンチメンタルなリアルアンティークを散りばめることで、奥深いストーリーが自然と語り出される。

白い砂浜とクリスタルクリアーな海が広がるビーチから小道を2本抜けると、ぬくもり溢れる木造の小さな家がひっそりと、しかし存在感を放ちながら佇んでいた。“毎日がホリデー”そんな環境で生活し、アート制作に没頭したいと何年も夢見ていたセレストが、バイロンベイに越してきたのは4年前。自宅兼スタジオは心地よい波の音が聞こえ、潮風が吹き抜ける空間だ。

ウッドデッキにはサーフボードが並び、海上がりにゆっくりと腰をかけたくなるラウンジや、まるでカフェのようにセットアップされたアウトドアスペースがウェルカミングしている。父親の手を借りてリノベーションを繰り返し、デッキスペースを上手く利用することでワークショップを併設。真っ白な壁にリサイクルの窓枠や拾ってきたガラスドアをはめ込んだ室内を、自然光が明るく照らしている。

「自然の光の中にいると、仕事をしている感覚から離れられるの」とセレスト。続けて「でもこんなホリデーな環境の中にいても、仕事が山積みのときそれを放り投げて、サーフィンに行ったりはしないわ」。彼女の本業はジュエリーデザイナー。さらにイラストレーター、ペインター、インテリアデザイナー、スタイリストとしても活躍。一年の半分は世界を飛び回るトラベラーでもある。“多才”と一言で説明すると簡単だが、これほど多くのことを、ハイレベルにこなす女性には今まで出会ったことがない。

理想の環境を追い求め、やっと手に入れたドリームスペース。セレストのインテリアのコンセプトは、お金をかけず、すでに誰かに愛されたユーズドアイテムを使い、トレンドを追いかけないこと。自身で制作したイラストやジュエリーと共に、アートやインテリアへの影響を与えてくれた大叔母のアンティーク・コレクションをディスプレイ。ポスターから写真1枚にいたるまで個性的なフレームに入れて飾られ、とても印象的なシーンを作り上げている。

そしてハンドメイドであることも大切なキーワード。道の脇に捨てられた家具やサーフボードを持ち帰って修復し、自分のスタイルを織り込んだりすることも。ときには小さく、ときには長期にわたる細かな作業がひとつひとつのアイテムを特別な存在に昇華させ、家全体との調和を計っている。


掲載:HONEY Vol.11
※内容は掲載当時のものです