
メキシコの小さな海辺の町、プエルトエスコンディードに住みながら、自身が思い描いたサーフィンライフを満喫するブリジット・カステルフィダルド。温かい家族やコミュニティに囲まれて生活する彼女は、海の中でも一際目立つ優雅なサーファー。そんな彼女のライフストーリーをお届けします。
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生まれ育ちはメキシコのオアハカ州にあるの海辺の町、プエルトエスコンディード。メキシコで最も波が炸裂すると言われている場所で、多くのサーファーが訪れるサーフタウン。小さい町だからこそ温かいコミュニティがあって、町全体が家族みたいな場所。今は家族で経営している「Anada Guest House」というゲストハウスで働きながら世界中にサーフトリップに行ったり、サーフイベントに出場したりしている。
アルゼンチンからメキシコに移住した父が、母の地元プエルトエスコンディードを訪れた時にここに住みたいと即決したそう(笑)。土地を手に入れて、最初は数部屋しかないファミリーハウスみたいな形だったんだけど、ここを訪れるサーファーが毎年増えていったから部屋数を増やして今の形になった。
ここに泊まるサーファーとの出会いも素敵なものが多くて、みんな出身地の波を見せてくれたり、おすすめのサーフスポットを教えてくれるから、旅に出たい気持ちがますます強くなるわ。
体を動かすことが好きだからブラジリアン柔術やヨガもやっていて、アクティブな毎日を送っているわ。




サーフィンとの出合い
アルゼンチン出身の父がサーフィンをやっていたこともあって、8歳頃から始めた。女の子でもサーフィンは出来るという父の想いが強くて、ピンクのボードをはじめ必要なもの全て揃えてくれて、サーフィンを始めるには完璧な環境だった。サーフィンをすることで父との絆も強くなっていき、今思い返すとすごく良い思い出。


プエルトエスコンディードの波は少し難しいし、私は今ロングボードにハマっているから、オアハカから少し北にあるゲレロというポイントでよくサーフィンしている。ロングボードに最適なメロー波で、みんなで笑い合いながらサーフィン出来る場所。
最近乗っているお気に入りのボードは、9’6”のシングルフィン。だけどそれだけにとらわれず、ツインやショートも波のコンディションに合わせて乗るのが私なりの楽しみ方。
今まで行ったサーフトリップでお気に入りの場所はアルゼンチンとエルサルバドル。次に行きたいのはバリ島かな。
お手本にしているサーファーはケリア・モニーツ、彼女がタヒチのチョープーで大きな波でワイプアウトをしていた動画を見たんだけど、それでもすごく輝いていて憧れのサーファー。
海、自然との関係を言葉にするなら?
自然の中で時間を過ごしている時はフロー状態になれる。考え事も心配も知らないうちに頭の中からなくなって、自分が一番“素”でいられる場所。特に海に囲まれて育ったから、海との関わりは密接だと思う。誰にも教えられなくても海や環境を守ることは小さい頃から当たり前だったし、家族や友達、大切な人と多くの時間を過ごすのもやっぱり海。生活の中心に海、自然があったからこそ今の私がいると思う。
今後の夢や目標
今年、メキシコのサユリタで開催される「Mexi Log Fest」に初めて招待されたの。地元での開催だし、良い結果が出せればいいなって思ってる。
あとは色んな大会やイベントに出場して、自分のスキルを磨きながら世界中のサーファーとコミュニケーションをとっていきたい。サーフィンが与えてくれる様々な機会を、存分に楽しみたいと思っている。

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