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お手本にしたい世界のビーチハウス。木のナチュラルな暖かみが生きるフレンチメゾンを訪ねて

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暮らしの空間は、そこに住む人の内面を映す。アーティスト、クリエイター、サーファー、モデルなど、個性的で創造性あふれる世界中の素敵な人たちの家を少しだけご紹介。真似したいのはインテリアではく、その感性……。

国の数だけ海岸線があり、そこに住む人の数だけ暮らしがある。世界のビーチハウスをお手本に、自分らしいライフスタイルをクリエイトしてみよう。
今回紹介するのは、パリで出会ったカップルが旅から戻り、定住の地に選んだフランス・ビアリッツのお家。


欧州きってのサーフリゾート地・ビアリッツでナチュラルに暮らす

「壁という壁を全部取り除き、ひとつの広い部屋にリフォームしたの。柱や梁はあえて見せているのがポイント。ウッドハウスをイメージして、この家が持つ最大限のナチュラルさを引き出したつもり」

そう答えてくれたアンがパートナーのステファンと暮らしているのはフランス・ビアリッツ。パリから800kmほど南西にくだったところにあるこの街は、フランスはもちろん欧州きってのサーフリゾート地として有名だ。海好きのヨーロピアンなら誰もが住んでみたい憧れの場所である。かくいう2人も元はパリジャン。

「パリを離れてから、しばらくカリフォルニアのサンディエゴに住んでいたの。最高の場所だった。そこから戻ってくるとき、フランスでも同じような生活ができる場所に住みたかったの。ビアリッツはフランスだけど、カリフォルニアのような雰囲気がある。だからこの場所を選んだの。ふたりともとても気に入っているわ」

カリフォルニア・ラバーなカップルゆえに、インテリアのメインテーマも西海岸。一番それを感じられるのがエントランス部分だ。ステファンの趣味であるサーフ、スケートグッズがところ狭しと置かれ、一見無造作に飾られている黒壁いっぱいの写真も、その統一された色使いから計算されているのは明らか。パリで、広告カメラマンとして腕をふるっている彼のセンスが光る。

「その他の家具や細かい部分は北欧とハワイアンテイストかな。一番好きなインテリアはキッチンの横に置いた木のテーブル。北欧のものなの。人数によってサイズが変えられるのも便利でしょ。暖かみのあるデザインと利便性が同居した理想のテーブル。それを軸に自分たちが旅先で集めてきた物だったり、好きな物を周りに飾っている感じ」

そのダイニングキッチンスペースの隣にはハワイアングッズが集められた一角がある。そこがアンの職場だ。彼女はハワイでアロハスピリットに魅せられ、それをアクセサリーで表現しようと昨年ブランドを立ち上げた。ハワイから取り寄せたカラフルなファブリックやアクセサリーは、白と茶色がベースの空間でよいアクセントになっている。ほんの少しの陽気さでも、全体を鮮やかに照らし出している。

「自然から受け取れるインスピレーションと調和しながらこれからも住んでいきたい」

同じ“海”が好きでも、好きのテイストが違う場合がある。一方に染まらず、それぞれを主張する場を設けるのがフレンチスタイルだ。それを互いに共存、調和させているのは、最初に作り出した壁のないオープンな空間なのだろう。パリで出会い、今でも仕事で頻繁に同地を訪れる二人。だからこそビアリッツで感じられる自然の恩恵により、価値を置くことができるのかもしれない。


Profile
Anne(アン)
パリで広告ディレクターとして活躍した後、カリフォルニア、ハワイへと渡り、2014年に自身のアクセサリーブランド「hawaieen (http: //www.hawaieen.com)」を立ち上げる。


掲載:BEACH HOUSE(ビーチハウス)Vol.1
photography : Céline Hamelintext : Michiko Nagashima