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500名を超すサーフコミュニティ! 小さなサーフタウンから始まるウイメンズサーフムーブメント <後半>

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Surfing Sisterhood from the little surf town 2

サーフショップを経営し、ロングボードにすっかりハマったジュリーは徐々に家族での旅行先をサーフデスティネーションへと変えていく。これまでにもスペインやポルトガル、南アフリカ、南アメリカ、インドネシア、モロッコと多くの場所を訪れた。旅先の知らないサーフポイントへ行くのは楽しいが、その海の地形やカレントを知ることなく、一人でサーフィンするのはいつも不安があった。そこでジュリーはソーシャルメディア上にプライベートのサーフィングループを作り、次に行くサーフポイントの女性サーファーたちと連絡を取り合い、実際に訪れた際は彼女たちとサーフィンをするようになった。それによって各地に友人の輪が広がり、トリップ先の海の中でも楽しさが倍増していったと言う。

そして地元ホセゴーでも6~7年ほど前から、ジュリーが旅先で経験したように見知らぬ海で一人サーフィンする女性を多く見かけるようになった。その姿が気になっていたジュリーは、今まで旅先で現地の女性サーファーと交流した経験を友人のドロシーとオードリーに話し、ホセゴーを訪れるフレンチ女性サーファー同士がコミュニケーションを取れるプラットホームを作ろうと持ちかけた。ドロシーとオードリーは友人のコリンとステファニーを招き入れ、2015年に女性のためのサーフコミュニティグループ「ELLES SURF」を立ち上げた。


©Marie P Fistere/定期的に行われるイベントやトリップ。旅行先や宿の手配まで、すべて創立者5人で行っている 


©Marie P Fistere/サーフィンをする喜びを分かち合える仲間がいる。それだけでより楽しい時間になる

–{500名に達するサーフコミュニティ}–
コミュニティの存在はたちまち口コミで広がり、スタート1年目にしてなんと会員数は500名にまでに達する。ジュリーにその時の気持ちを尋ねると、「予想もしてない数に本当に嬉しかったし、何より驚かされたのは、こんなにも多くの女性たちが他のサーファーと知り合うきっかけが欲しいと思っていたんだって」と語る。メンバーのほとんどがフランス全土からで、初心者や初中級者のガールズサーファーだった。そして彼女たちは皆、サーフィンに対して情熱や悩みを持つ人たちと想いを共有する場所を探していたと言う。今ではヨガやファーストエイド、季節ごとのパーティなど、サーフィンはもちろん、様々なイベントを企画し、メンバー同士が交流しあえる機会を作っている。あまりの人気に一時はブランド化の話も出たが、“純粋にサーフィンを楽しむためのコミュニティ”という環境を崩してまですることは、自分たちの望んでいるものではないと、実施に至らなかった。パンデミック以前にはメンバーと数回モロッコに行き、自由に旅行ができるようになったら次はポルトガル行きたいと目を輝かせる。仕事や家事に追われる5人だが、サーフィンをこよなく愛する女性たちのためにこれからも活動を続けていく。


©Marie P Fistere/フランス中から集まるメンバー。板の種類やレベルに問わず、サーフィンに情熱のある女性たちが交友を深める


ジュリーの夫ダミアンがシェイプする様子を見学するなど、サーフィン以外のイベントも楽しみのひとつ


©Chipiron/子供達は感性豊かに育って欲しいという思いから、旅先では積極的に現地文化と触れ合うようにしている