
サステイナビリティ・シンキングを3回に渡って特集。2回目の今回は「サステイナビリティと向き合う4つのマインド」について紹介します。
今までの社会のあり方に違和感を感じ、
変わろうとしているあなたへ
様々な環境問題や社会問題を知る中で愕然と落ち込んだり、
自分の行動に悩んだりすることがあるかもしれない。
でも、大丈夫。
あなたのアクションは、「マイノリティ」ではない。
「意識が高い」わけでもない。
あなたのその行動で、世界は変わろうとしている。
気付いた人たちから、選択肢を少しずつつくっていこう。
これは、サステイナブルな未来に向けたポジティブなアクションでもあるのだから。
with
HONEY
共にサステイナブルな選択肢をつくっていこう
サステイナビリティと向き合う4つのマインド
自らの意志で本質的なアクションを生んでいくための考え方として、「サステイナビリティ・シンキング」を提唱している斉藤さん。日常生活において様々な情報が飛び交う中、いかにサステイナビリティと向き合っていくか?そのヒントとして、サステイナビリティと向き合うための4つのマインドを教えてもらった。
MIND_1
正しさを押し付けない
環境問題や社会問題を調べていくと、「なんで社会は変わらないの?」「どうして人々は行動しないの?」と悩むこともあるはず。時には、自分が考える“正しさ”を他者に押しつけてしまうかもしれない。でも、自分と異なる国や地域の人々、そして身近な家族や友達だって価値観が全く同じ人は一人もいない。一方的な「正しさ」にとらわれず、他者を理解しその人の行動を認めることも大切だ。
MIND_2
思考停止しない
新しいものが次から次へと生み出され、無意識に消費を促している現代社会。そうしたスピードの速い環境の中で、普段触れている情報だけを信じて行動するとグリーンウォッシュに繋がるかもしれない。そうした新たな課題を避けるためにも、情報をそのまま鵜呑みにせず、プロダクトの背景にあるプロセスやストーリーを調べたり、自分で考えて選択することを忘れないで。
MIND_3
包括的に捉える
そもそも、何事もトレードオフがあるということを意識してほしい。これをしていれば良い、SDGsの何番と何番をやっていれば良いということではなく、全体を俯瞰的に捉えて、環境や社会、経済の3つの領域で包括的にサステイナビリティを進めていくことが大切だ。それぞれの価値観とバランスをとりながらサステイナブルな選択することで、より具体的なアクションに繋がっていくだろう。
MIND_4
ストレスから抜け出す
「私はやっているのに、我慢しているのにどうして……」ではなく、ポジティブなアクションに共感し、主体的に参加しているというスタンスでいることが大切だ。今すぐに完璧を目指すのではなく、まずは自分がワクワクするところから、できることを積み重ねていこう。サステイナビリティは決して強要や制限ではなく、人類の存続をかけた前向きな戦略なのだから。
Azote Images for Stockholm Resilience Centre,Stockholm University
一般社団法人
日本サステイナビリティ推進協会代表理事
斉藤 圭祐
Keisuke Saito
プロジェクトデザイナー。博報堂に新卒で入社後、独立し大手企業の新規事業やスタートアップのマーケティング支援を行ってきた中で、「なぜ社会問題が生まれるのか」という問いから、社会システムに関心を持つ。北欧やバスク、カリフォルニアなどの視察研究を経て、サステイナビリティ推進に繋がるプロジェクトだけをつくるデザインスタジオを設立し、活動中。