この夏したいことリスト”泥染めしよう!”

汚れてしまったT シャツや布物は、捨てずに新しい色に染めて甦らせよう。せっかくなら自然に優しい泥染めに挑戦! 自分でリメイクすれば、行き場のなかった衣服が愛着湧く1枚に生まれ変わる。自身のブランドAYAKWASAKIで泥染めアイテムを制作している河崎彩夏さんに泥染めの魅力と、自宅でできる泥染めの方法をお聞きしました。


「私自身もTシャツやエコバッグなどのアイテムを制作する際に泥染めをしています。泥染料は、旧石器時代から使われてきた最古の顔料。世界遺産のラスコーやアルタミラの洞窟壁画にも使われているそうです。日本の暮らしにも根付いていて、陶器や漆器にも使われてきました。私が泥染めを選ぶ理由は、自然に優しいから。土から採れて土に還る循環型の染料で、媒染剤や火を使わずに、少量の水で揉み込んで染められるから省エネルギー。そして科学染料よりもタイダイの柄の風合いがやわらかく感じます。染めていても手や皮膚に染色がうつりづらいのが嬉しい。作る人にも、もちろん使ってくださる方にも優しいんです。もしご自宅でチェレンジされるのなら、最初は小さい面積の手ぬぐいなどからはじめると簡単で水場も汚れにくいと思います。染料は泥染めも良いですし、土からできているベンガラ染めもおすすめです」(河崎さん)

自宅でチャレンジ!
泥染めTIPS
用意するもの:染めたい衣服(コットン100% 素材がおすすめ)、染料、水、色止剤(色落ちを防ぐ)、バケツ、塗料と水を混ぜるボトル(出口の先が細い醤油刺しのようの様なものが使いやすい)、バット

1:バケツに水と色止剤を入れる。そこに染めたい衣服をひたひたになるまで入れて1 時間つけこむ
2:待っている間に染料と水を1:1でボトルに入れて、混ぜて振ってよく攪拌させておく
3:1の衣服をなるべく細かくシワがよるようにギュッと絞りながら丸める
4:バットなどの汚れても良いものの上に置く
5:その上からボトルに入れた染料を回しかける
6:そのまま30 分放置した後、硬く絞る
7:干して、アイロンをかけたら完成!染料落ちることがあるので、使う前に一度洗うのがおすすめ

河崎彩夏さん
Leather Artist
手染めのグラデーションカラーがアイコニックなブランド
「AYAKAWASAKI」のディレクター。ブランドでは廃棄される予定だった家畜のレザーを使用。VANSやジョンマスターオーガニックなどともコラボしている。https://ayakawasaki.thebase.in/

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