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WSLワールドチャンピオンに7度輝いたステファニー・ギルモアにインタビュー

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―コロナ禍において、2020年はワールドツアーがキャンセルされました。どのように過ごしていましたか? また、そこで得た気づきはなんでしょう?

母国のオーストラリア(ゴールドコースト・スナッパーロックス)でほぼ1年を過ごしていたわ。それまで15年間ずっと世界中を点々としつづけてきたなかで初めて立ち止まり、地元で家族や友人たちとたくさんの時間を過ごすことができた。親しい家族や友人たちと一緒にいる時間がいかに尊いかしみじみ感じることができたし、故郷オーストラリアに対する愛情が強くなった。それと同時に、できなくなってしまったからこそ、色々な場所に旅ができることのありがたさも感じたわ。いつもやっていたこと、普通だと思っていたことができなくなって初めて、日常がいかに恵まれていたか……。ゆっくり立ち止まって思いを馳せることができたからこそ、「私はこんなにも自分の歩んでいる人生を愛していたんだ」と気づかされた。幸せでいるために必要なものなんて、本当に少しのものなんだっていうことが本当によくわかった。いい波といい友人と、健康でハッピーな笑顔の家族。必要なものって本当にそれだけだなって思えたの。

―プロサーファーの使命とは? ほかのアスリートにはない、サーファーだからできること、するべきだと思うことを教えてください。

サーファーは海のために戦う戦士であるかのよう。海洋環境のためのさまざまな取り組みを行う責務を負っていると思う。とくに私たちプロサーファーは毎日世界中の海を見て、ゴミの被害や工事で破壊された海岸線を目の当たりにしている。そうした事実を人々に伝えたり、あらゆる形で世の中に啓蒙していくことは私たちの義務だと思う。たとえ海と接点がない人であっても、生活するうえでの様々な選択が何かしらの形で海に影響を与えている。海は地球上でもっとも重要な構成要素のひとつ。地表の70%を占め、私たちに酸素を供給し、食物を与えてくれているのだから。地球上の生きものが幸せに生きるために、この世界の奇跡的な生態系を健全な形で保っていくことは必要不可欠。だから私たちサーファーが世界の人々に対して「今まで以上に自分の一つひとつの選択や意思決定に意識的になっていこうよ。より持続可能な製品を選んでいこう。ものを作るときも、より持続可能な素材を選んでいこうよ」と呼びかけていくことがとても大切なの。完璧な人間はいないけれど、私たちみんなが地球のために最善を尽くすことはできるはずよ。

―プロサーファーとしていくつかの企業からサポートを受けています。パートナーシップを結ぶうえで、金銭面以外で大切にしていることは?

「バランスのいい人生を生きていくことの重要さ」「最高の質を追求していくこと」など、私の中で大切にしている、ひとりの人間として発したいメッセージがある。その考えと呼応し、体現している企業と一緒に歩んでいきたいと思っている。「最高の質の追求」というのは最高品質なものという意味だけに留まらず、「自分ができる最高のパフォーマンスをいろんな局面で発揮していこう、最高の状態を目指そうよ」という意味合いも含めて。
あと、環境問題に真剣に取り組む組織やブランドとパートナーシップを組むことも私にとって大切。だから、ブライトリングのサーファーズ・スクワッドの一員であるというのは本当にワクワクする。ケリー・スレーターとサリー・フィッツギボンズのふたりが大好きで、海の健全性を真剣に考えて実行できるこのうえないチームだから。私がブライトリングが大好きな理由は、最高峰の腕時計を提供しているということだけではなく、世界によい変化をもたらすための取り組みを真剣に支援しているブランドだから。私にとってはそれこそがすべてで、パートナーシップを結ぶうえで金銭面よりもずっと大事な観点なの。

ブライトリングが結成したトッププロサーファーによるチーム、サーファーズ・スクワッド。左からステファニー、ケリー・スレーター、サリー・フィッツギボンズ

海の環境をよりよくすることがサーファーズ・スクワッドの使命。2019年WSL CTバリ戦の直前、健康で美しい海洋と海岸を守るNGO「オーシャン・コンサーバンシー」と手を組んで大規模なビーチクリーンを行った

ふだんのステファニーはご覧の通りカジュアル&エレガント