HONEY

2020.07.16

SURF

MORGAN MAASSEN モーガン・マーセンの世界 前半

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波に乗る。そして世界は色めく 

「サーフィンはダンス。そして最も美しいダンサーは女性さ」。 冒険心をくすぐられるような旅先。その先にある、きらめく光と蒼い海。優雅に波と戯れながら、 風景の中に溶け込む女性たち。モーガン・マーセンが描き出す、美しきサーフィンの世界。

フォトグラファー兼フィルムメイカー、モーガン・マーセンの魅力を2回に分けてお届けする企画。 第1回目は彼の生い立ちや影響を受けたものに関する7つのQ&Aを、作品とともにご紹介。




〈Answers From Morgan Maassen〉




Q.どんな子どもだったの? A.外で遊びながら育った。ほとんどの時間をビーチや海の中で過ごすことやハイキング、探検、サイク リング、スケートボードに費やしていたよ。家ではヒマさえあればレゴ(ブロック)を組み立ていた。 そして、そのうちコンピューターをいじり始めた。あとは昔からアートが大好きで、アートブックをむ さぼるように読んでいたね。

Q.サーフィンと出会ったのはいくつのとき? 最初の印象を聞かせて! A.初めて波に乗ったのは7歳のとき。サーフボードで海をグライドした瞬間、まるで魔法にかかったか のようだった。サーフィンは僕に多くの意識を植え付けて、すぐに情熱そのものになった。




Q.なぜ撮影することに興味を持ったの? A.13歳のとき、サーフィン中に大ケガをして数ヶ月ほど海に入れなかったんだ。そのタイミングは学校 の見習い実習とバッチリ重なった。そこで父の友人の、野生動物を撮るシネマトグラファーのもとで、 家にあったビデオカメラの使い方や編集作業を教わったのが大きなきっかけ。そして親友と一緒に自由 な時間にやりたいこと、つまりサーフィンを撮影することからスタートしたのさ。写真については、18 歳の頃に父が何気なく勧めてくれたから。すぐに夢中になって、毎日撮り始めたよ。

Q.プロのキャリアはどのようにスタートしたの? A.まずは10代の頃からグラフィックデザイナーとして働き、お金を貯めて機材を買った。そしてブラジ ル、オーストラリア、フィジー、メキシコ、ハワイへ旅に出て、サーフィンやビーチの風景から見知ら ぬ人まであらゆるものを撮影した。それらの作品をウェブサイトとブログで継続的に更新していたら、 いくつかの雑誌とブランドから連絡がきたんだ。一番最初の仕事はビラボン・ウィメンからの依頼だっ た。タヒチで女性サーファーのライフスタイルを撮影したよ。




Q.とくに心に残っている撮影は? A.最高だったのはステファニー・ギルモアとの撮影。彼女のスタイル、品性におよぶ人は他にいないと思 う。2018年、南アフリカのJベイで初めて彼女のサーフィンを見たことは僕のキャリアのハイライトさ。

Q.写真を撮るときに意識していることは? A.ふたつの大切な要素がある。ひとつは主題が置かれている環境の中で絵を作ること。もうひとつは、 自分のビジョンを表現すること。僕は相手にできる限りタイトかつ自然に入り込むようにアプローチを する。力ずくの演出は何もない。撮りたい写真を思いつくのはいつも瞬間的なことなんだ。自然にこと が運ぶようにできる限りの準備をして、行くべき場所に行き、最も理想的な光の時間を計ってシャッタ ーを押すだけさ。




Q. 影響を受けたアーティスト、映画作品を3つずつ教えて! A.アーティストはジオ・ゼッグラー、ワシリー・カンディンスキー、アシュリー・ビッカートン。映画 作品はヴェルナー・ヘルツォーク『問いかける焦土』、ペドロ・アルモドバル『抱擁のかけら』、庵野 秀明『シン・ゴジラ』。





モーガン・マーセン 1990年生まれ、カリフォルニア州サンタバーバラ出身。世界中を旅しながらビーチカルチャーを表現 する、フォトグラファー兼フィルムメイカー。クライアントはサーフィンの枠を超えて多岐に渡る。 www.morganmaassen.com @morganmaassen



掲載:HONEY(ハニー)Vol.27

photography and caption : Morgan Maassen composition : Jun Takahashi

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