HONEY

2020.10.22

SUSTAINABLE

【連載】地球の今、海の今を知る |Vol.02 「もしもタイムリミットがあるとして」

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2020年も気づけばあと数ヶ月。未曾有なパンデミックを経験した今年は、「いつもの日常」を穏やかに過ごせる幸せを改めて感じ、日々の尊さがより鮮やかに心に刻まれるようにもなりました。まだまだ世界的なカオスは続いているけれど、一方で気候変動や環境破壊も止まることなく進み続けていることを、私たちは忘れずにいたい……そうも思います。このパンデミックでは世界的に経済活動がストップして、一時的に温室効果ガスの排出量が減り、水や空気が清らかさを取り戻したように見えましたが、それもほんの束の間。世界気象機関(WMO)の発表では、2020年も大気中のCO2濃度が過去最高、およそ417ppmを記録したそうです。産業革命前には280ppmほどだった大気中のCO2濃度は、2014年に初めて400ppmを超え、ほぼ毎年のように最高記録を更新し続けています。

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そんな昨今は、あちこちで「地球のタイムリミット」を伝えるニュースも頻繁に目にするようになりました。地球が「残りあと○年」だなんて映画のシナリオのような、どこかのフィクションだったらいいなと願いつつ、実際に世界の大都市で、地球の期限を伝える「Climate Clock(気候時計)」が巨大な電光板に表示されるようにもなりました。これは、世界の平均気温が1.5℃上昇に達するまで、つまり地球が取り返しのつかない臨界点を迎えるまでの残り時間を伝える時計で、ドイツ・メルカトル研究所がIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)のレポートをもとに作成した「カーボン時計」に沿って、科学的に計算されたもの。昨年はドイツのベルリンに、今年はアメリカ・ニューヨークのマンハッタンにあるユニオンスクエアに掲示され、来年はフランスのパリにも設置される予定だそうです。そこには「The Earth has a deadline(地球には期限がある)」というメッセージとともに、秒単位で刻々と進むカウントダウンが表示されますが、その残り時間は2020年現在、あと7年……。世界がこのままの生活を続けていくともっと早くに、地球は限界を迎えてしまう予測もあるそうです。

text:Ayako Minato

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