HONEY

2020.11.01

SURF

アーティストを魅了した、タヒチの青の色相 | SURF AROUND THE WORLD #03

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SURF AROUND THE WORLD #03 TAHITI

心がオープンな人、好奇心旺盛な人、準備を怠らない人に、旅は絶対に裏切らない。その旅先で感じたり体験したことすべてが、そのあとで必ず旅人を成長させてくれる。だから旅にでる。世界はたくさんの愉しみで溢れているのだから。

冒険心をもった女性サーファーたちの旅を綴る連載第3回。ビラボン・ウィメンズのアンバサダーとプロサーファーたちのタヒチへのサーフトリップをご紹介。



その圧倒的な大自然と色彩のコントラストに抱かれる



この旅は、ビラボン・ウィメンズのアンバサダーとプロサーファーたちにより最高の波を求めサーフ・デスティネーションを探索するのが目的だった。向かったのは、南太平洋に浮かぶフランス領ポリネシアで最大の島群タヒチ。メンバーは、フランキー・ハラーとクインシー・デイビス、イザベラ・ニコルス、そして私フェリシティー・パルマティア。私たちはタヒチ本島にある有名なチョープーと、波とコーラルリーフが点在するモーレア島のあいだを行き来しながら波乗りを楽しんだ。

タヒチは本当に特別でほかには類を見ない場所。世界中で人びとの生活のペースがどんどん早くなっているのに、この遠く離れた南太平洋のタヒチはそれに抗うかのように、自然の雄大さと素朴さを太古のままに悠々とたたえている。私にはこの姿がとても感動的で健全なものに思えた。だから間違いなく私はこの場所が大好きなんだと思う。記憶にあるのは、タヒチを訪れた際に感じとった素敵な思い出ばかり。



タヒチの波といえば、チョープーが有名。多くのサーファーが語り継ぐ、その厳つくて人をおじけづかせる波のコンディション。私も波についてあれこれ考えてはいた。でも実際は、波をキャッチする以前に、まずタヒチに着くやいなやその色彩に圧倒されてしまった。煌めく青い海が取り囲んでいる島に生い茂る強烈な緑の葉、星の輝く夜空、荒涼とした迫力たっぷりの山の背景……。コントラストのはっきりとしたタヒチの色は、私が想像していたよりも遥かに印象的で、鮮やかで、目を引くものだった。この第一印象をいまも私は思い出すことができる。

アーティストとして私は、タヒチを訪問してたくさんのインスピレーションを得ることができた。とくに青の色相。海の流動性と水の動きを再現する方法として私は作品に水彩絵の具とインクを使う。タヒチの水はこれまで私が見たなかでももっとも青くてきれいだった。





多くのサーファーがタヒチへくる目的はチョープーの波だ。その波は噂どおり、いやそれ以上に恐ろしく、
青く、掘れていた。とても乗れない。でもパーフェクト。すごく楽しい。予想可能だけど予想不可能……。

しばらくステイして時間をかけて島のなかをじっくりと見てまわれば、困りごとや不思議なこと、日常的なこと、清らかさなど、きっとこの島の違った表情を見つけることができるだろう。そうしたものがこの島々をとても特別なものにしている。たとえ、ほかの場所と同じように見えるときがあっても、だ。

ときどきタヒチに住めないだろうか、と思うことがある。私に向いているのかまだわからないけど。ただ、また必ずタヒチに戻ってくることは、間違いないのだけれど。





掲載:HONEY Vol.021
※2018年に取材した記事を再編集したものです

translation & edit : Wanderlust Collective photography : Morgan Maassen text : Felicity Palmateer

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