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2020.11.05

CULTURE

アナログカメラをとおし、被写体に向けるピュアな視線 | Female Artists #04 コリーナ・ローズ・バーニック

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Female Artists #04〈Corina Rose Barnick〉

創りたいものを創ればいい……。自分の可能性を信じる女性たちが見せてくれる、自由で素敵な創造の世界。アートやフォトグラフィからフラワーアレンジメントまで、生み出されるのは彼女たちの豊かな感性から湧き出た、瑞々しいひとしずく。

カリフォルニアのオープンなマインドとサーファーたちのコミュニティのなかで、いっそう輝きを放つ注目の女性アーティストを紹介する連載。第4回は、コリーナ・ローズ・バーニックをクローズアップ。



フィルムカメラで味わうアナログ感が愛おしい

古いフィルムカメラを斜めがけにして旅先の町を彷徨い歩く。気になるものを見つけると足を止め、ファインダーを覗き込む。ズームできないレンズだから、被写体に近づいたり離れたり。レンズのフォーカスリングを回して焦点をあわせることに集中し、構図が決まったら脇をしめてシャッターを切る。パシャッ、というフィルムカメラならではのリアルなシャッター音がなんだか懐かしい。

スマートフォンで誰でも手軽にクオリティの高い写真が撮れるようになったいま、このアナログな一連の行為はとても新鮮だ。コリーナ・ローズ・バーニックは、現像するまでどう写っているかわからない、そのプロセスと待つ時間がとても愛おしいという。


photo by Corina Rose Barnick
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photo by Corina Rose Barnick

自然豊かでファームやランチやワイナリーが点在するセントラル・カリフォルニアのアタスカデロという小さな町で育ったコリーナ。5人兄姉の末っ子で、サーフィンが上手い兄に教わり小さいときにサーフィンをはじめる。参考になるからと兄から勧められたDVDは、トーマス・キャンベルの『シードリング』や『スプラウト』だった。そのころからジョエル・チューダーをはじめとするレトロでスタイリッシュなロングボーディングやオルタナティブなサーフィンとカルチャーの魅力に強く惹かれていく。

「地元のコミュニティ・カレッジに通いアートやデザインを学んでいたけど、卒業前にサンタバーバラに引っ越してしまったの。理由はロングボードに向いている波があったから。でも初めて実家を出たのでホームシックにかかり、ほぼ毎週末実家に帰っていた。それで友だちにgirl from upnorth(北の方から来た女の子)って呼ばれて、それがいまの私のウェブサイトの名前になっている。当時、兄姉のほとんどがハンティントンビーチに住んでいたこともあって、私も一年後にはコスタメサに引っ越した」





photography & text : Takashi Tomita

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