HONEY

2020.11.19

SUSTAINABLE

【連載】地球の今、海の今を知る |Vol.06 「プラスチックの海、これからのために」

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前回、海に流れ出たプラスチックごみの行方を追うドキュメンタリー映画『プラスチックの海』をご紹介しました。現在全国の劇場で公開中ですが、今作のあるシーンに、「使い捨ては便利」とプラスチックの大量生産をアピールするような、1950年代のアメリカのCMが流れる場面があります。そうして長い間、使い捨ては「便利なもの」として生産量を急増させてきた現在、アメリカだけでもペットボトルが毎年38億本も捨てられ、歯ブラシやボールペンのようなプラスチック製の消耗品も廃棄量が数えきれず、日本では使い捨てのビニール傘だけでも年間1億本以上が捨てられています。
そんな使い捨て社会からはるか遠く流れ着いた美しい海辺では、海鳥たちが胃袋に200個以上ものプラスチック片を溜め込んでいて、その量を人間の体で換算すると、私たちの胃袋に6~8kgものプラスチックごみを溜め込んでいるのと同じになるといいます。自分のお腹に8kgものプラスチックごみがあるなんて、想像するだけでゾッとしますが、実際にその苦しみに耐えている動物たちがたくさんいる。それにはプラスチックに含まれる添加剤や有害物質の悪影響も複雑に絡み合って、海鳥に限らず、被害は海の中に暮らす魚介類やイルカたち海洋哺乳類なども同様です。


一羽の海鳥が胃袋に溜め込んでいたのは、234個ものプラスチック片/ミッドウェー島

日本ではあまり知られていませんが、海外では危険度の高いBPAやフタル酸エステルといったプラスチックの添加剤が広く知られていて、「BPAフリー」を謳う商品も多くあります。といっても、これ以外にも危険な添加剤はさまざま含まれるので素人にはとても判断ができず、自分の健康を考えるときでも、知れば知るほどプラスチックを「使わない」を選択するしか安全な道がないとも感じます。

text:Ayako Minato

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