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2020.12.03

LIFESTYLE

レイをつむぎ、伝統をつなぐ | Local Creators #02

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MELEANA ESTES × HAWAIIAN LEI
美をクリエイトする女性たち

歓迎、感謝、愛情、お別れ。草花をつむぎ作られる「レイ」はハワイの人々のアロハスピリッツを表現するツールのひとつ。レイメーカー、メレアナ・エステスは伝統の中に自分のセンスを融合する。



祖母が残してくれた、お庭とレイ作りのスキル



初めてハワイの空港に降り立ったとき、お迎えのローカルから首にかけられた――― 多くの人は「レイ」にそんな思い出があるのではないだろうか。この場合のレイはもちろん「歓迎」を表すためのもの。私たちに一番馴染みがある、スタンダードな使われ方だ。ハワイではバースデーや卒業式、結婚式など「お祝い」のためや、お葬式で「感謝」または「尊敬」を伝えるためなど、気持ちの表現方法として太古から使われてきた、人生の節目に欠かせないもの。

そんなレイの伝統を守りながら現代にフィットするようアレンジをするのが、レイメイカーのメレアナ・エステス。ファッションスタイリストやデザイナーとしてのキャリアも持ち、ファッション撮影の際に使うレイやハクレイ(頭に飾るレイのこと)、イベントのフラワーアレンジメントなどを手がけている。活動の幅の広い彼女だが、今はレイメーカーとしてレイの作り方を教えることに力を注いでいる。



彼女がこの道で生きていくことを選んだのは、有名なレイメーカーだった祖母の影響だという。「小さい頃からレイを作るのが生活の一部だったわ。姉妹やいとこと一緒におばあちゃんの手伝いをして育ったの。スポーツの大会に出場するときなんかは、おばあちゃんが必ずチーム全員にハクレイを作ってくれたし、常に美しいレイに囲まれていた思い出がたくさん。だからなんとなく自然な流れで私のキャリアも始まった」。彼女の家のガーデンは、生前祖母が植えてくれた美しい花や植物で溢れとっても華やか。今は家族みんなでそのガーデンを大切に守っている。特に大きなプアケニケニの木は家族にとってシンボルのような存在で、この花でレイをつくるときはスペシャルなときだけ。ひとつのレイに、そんな想いやメッセージを込められるのもこの文化の奥深さだ。



photography & interview : Ke'alohi composition & text : Alice Kazama

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