HONEY

2020.12.09

LIFESTYLE

インド洋の宝石、セーシェル | SEARCHING for SURF in the SEYCHELLES 前半

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エデンの園に波を求めて

インド洋に浮かぶ楽園、セーシェル島。HONEY Vol.12の企画で、オーストラリアの2人のサーファー、ローレン・ヒルとフェリシティー・パルマティアが旅をした。サーフィン文化がない第三国のため、ライダブルな波があるかどうか分からないまま旅がスタート。その旅行記を2回に分けてお届け。





外から唸り声のような音が聞こえる。3フィート先のベッドでフェリシティが何か叫んでいるようだ。午前2時。ここはセーシェルのラ・ディーグ島。普段はラスタファリアンやクレオール文化を楽しみながらのんびり過ごせる場所だが、今はレゲトンチックな音楽がチープなスピーカーをがなり立て、轟音のトリルは一向にやむ気配がない。私たちがラ・ディーグ島を訪れたのは、一年で最も賑やかな週末、聖母被昇天祭の最中だった。

聖母マリアの誕生を祝うため、周辺の島々からたくさんの人々がここを訪れている。ただし、このカトリックの祭りに純潔さは微塵も感じられない。トワークやダガリンといったレゲエダンスと聖母マリアのトーテム像が混在する、何とも矛盾に満ちたイカれた酒浸りの祭りだった。私はフェリシティに微笑み返し、またすぐに眠りについた。



賑やかな祭りを楽しみたい気持ちもあったが、波を探して一日中駆けまわり、その後サーフィンした身体にはもはやエネルギーは残っていなかった。あわや日射病になりかけ、足には得体の知れない感染病のような症状が出始めている。ラ・ディーグ島唯一の小さな町は、このまま朝まで盛り上がり続けるのだろう。



photography : AMing Nomchong text : Lauren L. Hill translate : Yuki Martens

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