HONEY

2021.01.06

BEAUTY

新・マインドフルネス|思考の問題は「身体感覚」からアプローチできる

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新・マインドフルネス


HONEY:どんな出来事に遭遇しても、怒ったり、悲しんだりせず、我慢して淡々としていることが理想的な状態だと思っていました。

池内先生:多くの人がそう思っていますが、それは誤解です。子供が転んだときに、大人が「いたいの、いたいの、飛んでいけ〜」って言いますよね?あれはちゃんと痛いことを感じていることに共感し、ケアできる言葉。「痛くないでしょ!」だと「痛い」というFeelingが感じられません。大切なのは思考だけで肯定することや対処するのではなく、身体感覚を伴う実感のある体験を積み重ねていくことが大切なのです。生活の中で、五感を意識的に使い、内臓感覚にも意識を向けて、心地よい身体感覚を見つけて、意識的に良いFeelingを感じる経験を一つ一つ無理のない範囲で積み重ねていくことが役立ちます。経験的に言えることは、現在のような目まぐるしいストレス社会では、慢性的ストレスを感じている人が多く、身体感覚に気づけなくなっている人が増えているように思います。なかでも内臓感覚は、生活の中で意識的に注意を向ける人は意外と少ないので、意識を向けていく練習をすることで感じられるようになってくると、様々な内的気づきをもたらし、心理的ストレスを低減していく助けにもなります。


自分の気持ちや体調の波を感じて今できることに取り組む
HONEY:思考の問題を、ポジティブな思考をもって解決しようとするから、何度も同じところでつまずいていたのかもしれません。でも心を変えることってなかなか難しいから、身体感覚からアプローチできるなら安心しました。

本島さん:そう考えると、美容やセルフケアってまさに身体からアプローチして心を整えることにも繋がりますよね。身体を整えることは、心を整えることですね。

HONEY:本島さんは数々の雑誌やSNSでセルフケアの情報を発信されていますが、特に意識して伝えていることはなんですか?

本島さん:方法も大切ですが、それ以前に、毎日違う自分の今に合わせてできることを確認しながらやっていくということ。今日は1万歩を目標に歩こうと思っていたけど、疲れていたから4000歩しか歩けなかった。でも「できていない」じゃなくて、4000歩を歩けた、ここまでできたという事実に目を向ける。1万歩を歩いていないからって、今日の4000歩をリセットしない。私は先生に自己効力感を教わりに行っていたわけではなかったのですが、小さなできることを積み重ねたことで、プロセスの大切さを感じられるようになりました。今日4000歩歩けたことが、1万歩歩くことへのプロセスになります。いきなり高くジャンプしようとするんじゃなく、今のモチベーションでできることをシンプルに取り組み、それを確認する。自分の状況も波があって、できることも日々変わってきます。波が沈んでいるときはその沈みを感じていればいい。コーヒーを飲んで一息つけたら、その沈みへのケアができたなと思う。そんな小さなことでも、できた、ということを確認していくと、できることがどんどん積み重なって、増えていきます。

池内先生:よく自分を褒めると自己肯定感があがると聞きますが、褒めることももちろん大事ですが、結果だけ褒められると、その瞬間で完結してしまいますよね。本島さんが行っているように、できたことを確認して、できることが増えていることを認識するプロセスがとても大切です。自己肯定感も、自己効力感も、自分自身の目標達成の度に、そして自分自身と他人のために責任をもって何かを成し遂げていく中で育まれるものです。高めることがゴールではなく、自分自身が大切にしたいこと、チャレンジしたいこと、その時のベストで積み重ねて、生活の質が豊かになっていくことが大切だと思います。


photography:Ke'alohi special thanks:Saori Motojima

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