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2021.02.12

CULTURE

「できるだけフィルムカメラで撮っている」セバスチャン・ザネラが描く静謐な夢の世界

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SEBASTIEN ZANELLA


どんなカメラで撮影をしてるの?

できるだけフィルムカメラで撮っている。なぜフィルムを選ぶのかというと、僕が自分の心と向き合えるように、その瞬間に集中させてくれるから。撮った画像をすぐに確認できてしまうと余計なことまで頭に浮かんで、ナーバスになっちゃうんだ。僕は完璧な写真を求めてはいない。多くの人々が好むような写真もね。写真は僕の魂を語る。僕の感情すべてを表現しているものだよ。


いつサーフィンとスケートボードを始めたの?
たしか14歳のときだったと思う。でもスポーツ的に惹かれたことは一度もない。僕にとって、サーフィンやスケートはライフスタイルであることが魅力。本質は自由であること。だからこそ、サーフィンやスケートの世界にはユニークな人が多いのさ。僕が始めた当時、サーフィンやスケートをすることは社会的に理解されにくいことだった。異端児扱いだったね。

日本から遠い、あなたが暮らすフランスのシーンってどんな感じ?

フランスの美しさなら何時間でも話せるよ。家の前の木々からこぼれる朝の光、パン屋のにおい、午後5時のコーヒーを飲みながら繰り広げる、終わりなき精神論と政治的な討論。僕は毎日地図から目的地の村を選び、2時間ほど歩きながら写真や映像を撮る。グローバル化により、残念ながら独自の文化が失われつつあると感じている。だから、今ある姿を記録するためにやってるんだ。 サーフカルチャーについても同じように思う。僕は幻滅したくはない。でも残念だが、かつてあったサーフィンの精神性はもう存在しない。君はサーフィンに対するすばらしいソウルと人間性を持っているかもしれないが、フランスだけじゃなく、ハワイや日本でもそんなサーファーは今やごくわずかだろう。僕はサーフ“ビジネス”ブランドが広告を出すことによって作り上げられる、見せかけのサーフカルチャーを信じていない。まだ一度も行ったことがないけれど、日本を訪れることは僕の夢だ。世界が落ち着いたら必ず行くよ。

いい写真、悪い写真の境界線は?

自分の写真を見るとき、自分の心に尋ねるべき質問だね。本当に自分が見ている世界か、それとも誰かによく思ってもらおうとするための視点なのかがライン。だからこそ、テクニックは本当に重要だ。自分のインスピレーションをしっかりと描き出せる技を身につける必要がある。そうすることによって、自分のフィーリングだけにフォーカスしていられるのさ。

ヴィクトリア・ヴェルガラ、セノッス、フランス。この夏、ホームビーチにて

photography & caption : Sebastien Zanella text : Jun Takahashi

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