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2020.12.20

LIFESTYLE

アナ・アーゴットの、オレゴンへの計画のない自由な旅 | My Northbound Road Trip 後半

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旅するサーファー、アナ・アーゴットが仲間たちと向かったのは、南カリフォルニアから 少し遠いオレゴン・コースト。なんの計画もない自由な旅だ。 ただ勘を頼りに波を求めバンを走らせるだけ。好奇心と冒険心を乗せて......。アナの旅の記録、後半。



生い茂る木々、小川、トレイル……オレゴンの大自然に抱かれて



旅の仲間のひとり、スカイラーが到着した翌朝、アナたちはヘイスタック・ロックへ向かう。その日は晴天、波はグラッシーで15フィートもあった。彼らは小さめの波を選び、ショート・サンズという南にある波でサーフィンすることになった。みんなで整ったヘッドハイの波を一日中楽しみ、潮漬けになりストークした。当初心配していた海水温も温かく、カリフォルニアよりほんのちょっと冷たいだけだった。その夜はキャンプ。トルティーヤに包んだグリルド・ベジタブルを堪能し、翌日も完璧な波でサーフィンできるのを夢見て眠りについた。

「印象的だったのは、針葉樹が海岸に並んでいたこと。ビーチの針葉樹は私にとってはちょっと異質で、南カリフォルニアのヤシの木とはすごく対照的に思えた。その奥に滝もあったわ。ビーチまでの道のりは長いけど、木々が生い茂り緑豊かだった。小川を渡って小さなトレイルを抜けた先に崖に守られた湾が開けたとき、冒険しているって実感したわ」



すべてが人口的に整えられているカリフォルニアでは、かつてそこに自然があったことすら忘れているかのように人びとが暮らしている。しかしオレゴンでは人が土地とともにあり、自然を受け入れ共存している。アナはオレゴンの自然に抱かれ、その絶対的な存在に圧倒されながらも、徐々に心地よさを覚えていった。

今回の旅でアナたちは、オレゴンに暮らすサーファーとの交流も楽しんだ。そのひとりがアーティストのヤスミナ・デディジュール・スモール。彼女は数年前4ヵ月かけてヨットで太平洋を縦断し、サーフィンしながら冒険をした経験を持つ。いまは夫ジェイミーと息子サッシャと愛犬モハビと海辺の町で暮らしている。彼女の一連の作品はオレゴンの風景とシースケープを映しだすもので、それはアナに森を連想させた。若い旅人たちはヤスミナのスタジオの下の部屋で寝泊まりさせてもらった。

photography : Dylan Lucas Gordon text : Takashi Tomita

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