HONEY

2020.12.31

SURF

エコフレンドリーなウェットスーツブランド4選

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ウェットスーツに使用されている素材「ネオプレーン」は、製造過程で大量のエネルギーを必要とし、再生不可能なため捨てる時には産業廃棄物扱い。しかも、劣化するため3年程度で買い替えなければならない……それでもサーファーにとっては必要不可欠なマストギアだ。そんなウェットスーツにまつわる切ない矛盾を軽減してくれるのが、エコフレンドリーなウェットスーツ。不可能と思われていた素材の転換や、リサイクル糸の使用、独自のプロジェクトなどでサステイナビリティを実現している。今回は4つのウェットスーツブランドをピックアップし、続編ではエコフレンドリーなスイムウエアもご紹介。



BILLABONG
これまで世界のサーフシーンを牽引してきたビラボンが、環境問題に真摯に取り組み始めたという嬉しいニュース。今季からウェットスーツにリサイクル素材を導入。その素材の80%〜100%に陸や海に捨てられたプラスチックボトルや生地の切れ端、廃タイヤが使用されている。しかもベースとなるのは、昨年発売されて注目を集めた高性能の起毛素材「グラフェン」。この新素材は熱伝導性能に長けていて、温度上昇機能がついているというから極寒の冬の海でもへっちゃら。アラスカで撮影されたというヴィジュアルにも注目したい。ちなみにビラボンでは、スイムウエアも2021年よりすべてのラインでエコ素材を採用する予定。今後も目が離せない!
公式サイト


©Chris Burkard

AXXE Classic WETSUITS
スタイリッシュなデザインとジャパンメイドの最高品質により、世界中のサーファーからラブコールが絶えないアックスクラシック。彼らの作るリサイクル糸を使用したウェットスーツも、各方面から話題となっている。意外に思えるかもしれないが、諸外国に比べて日本はペットボトルの回収率が高い。きちんと分別をしたり、洗浄してからゴミに出すという日本人特有のマナーの良さが理由だ。そんな日本で回収されたペットボトルから生まれた100%リサイクル糸「ECO BLUE」を使用した新たなウェットスーツ素材「Re:Blue」は、リサイクル素材と思えないほどの肌触りの良さと伸縮性を誇る。その質感はほとんどバージンポリエステル。マーゴ・アハモン-テュコなど感度の高いサーファーとのコラボなど、ビジュアル面も秀逸だ。
公式サイト


Surfer:Margaux Arramon-Tucoo  ©Melvin Israel 

Patagonia
2016年、どこよりも早くウェットスーツに環境負担の少ない「ユーレックス天然ラバー」を取り入れたパタゴニア。一般的なウェットスーツに採用されているネオプレーン素材は、すでに一切使っていない。へべアの木から生産される天然ラバーは製造過程で80%もの二酸化炭素の削減になるそう。ただし、資源になるヘベアの森林を伐採することで環境に負担をかけたくないという思いから、森林管理競技会(FSC)とパートナーシップを組み、生物多様性と生態系を守る農園から調達していることを保証。長年アウトドアブランドとしてサーフィン業界を支えてきた背景もあり、品質もバツグン。伸縮性、強度、軽さも兼ね備えているから海でも快適!
公式サイト

KASSIA
“ノーズライドの女王”と呼ばれ、女性ロングボードシーンは彼女なくしては語れないカリスマサーファー、カシア・ミドーが数年前にスタートしたウェットスーツブランドKASSIA。彼女が行っているのは「ウェットスーツ・リサイクリング・プログラム」。不要になったウェットスーツを回収し、ヨガマットブランドSugaのリサイクルヨガマット作りに貢献している。本国では、ウェットスーツ1着を送ると、KASSIAのプロダクトが10%OFF、2着なら15%、3着なら20%とディスカウントも受けられるシステムに。エコ素材を使うわけでなくても、自分たちの方法で環境問題に取り組むブランドもまた、応援していたい。
公式サイト

text:Alice Kazama

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