HONEY

2021.01.23

SURF

サステイナブルな塗料、漆(うるし)をサーフボードに

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漆(うるし)と聞くと何を思い浮かべるだろう。お椀やお皿、鈍い色、渋さ、滑らかな感触……漠然としたイメージは持っていて、日本を代表する伝統工芸ということは認識しながらも、漆が何からできていて、どんな性質のものか知る人は少ないかも知れない。その出荷率がすごいスピードで減少していることも。

この事態を危惧するのは京都で100年続く漆屋、堤淺吉漆店の4代目の堤卓也さん。大好きなサーフィンを通じて漆の可能性を広げられないかと考えた結果、URUSHI × ALAIAプロジェクトを立ち上げた。

丸太を削って作られる原始的なサーフボード「アライア」に、縄文時代から使われている原始の塗料「漆」を塗る。パートナーとなったのはアライア復興の第一人者、トム・ウェグナーだ。SHIN&CO.の青木真さんがこのプロジェクトのプロデューサーとして、2人を繋げた。

ナチュラルな素材からハンドメイドで作られた漆のサーフボードを通じて、自然との繋がり、循環、ひいては環境問題を考えるきっかけになれば。そんな3人の想いは2年越しでかたちとなり、フィルム『Beyond Tradition』が完成。視覚から日本のみならず世界に向けてメッセージを発信した。サステイナブルな伝統を次世代につなごうと奮闘する、堤さんにインタビュー。


水との相性がとても良い漆。サーフィンではテイクオフもスムーズ、スピードもものすごく出る

photography:Ryosuke Toyama, Naoki Miyashita(Terminal81 Film), Masuhiro Machida text:Alice Kazama

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