HONEY

2021.01.28

SUSTAINABLE

【連載】地球の今、海の今を知る |Vol.16 「エコ不安症」とのつきあいかた

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世界中の研究者や専門家、環境保護団体などが熱心に、60年近くものあいだ声を上げ続けてきた、環境問題。それは専門家だけではなく、たとえば私たちのように海とビーチを愛する人たちも、山や森、畑や大地と触れ合う人たちも、さまざまな破壊や汚染を目の当たりにして、気候や環境、生きものたちの変化に心を痛めたり。この時期ウィンタースポーツを楽しむ人たちも、冬の始まりが遅れ、雪の量が減り、普段は凍るはずの湖が凍らなかったり。そうして自然の悲鳴やSOSを繊細に感じ取って、まっさきに海を、環境を守ろうと動いてきたのは、いつの時代も地球を深く愛し敬う人たちも同じです。

ヨーロッパ、とくに北欧の人たちがとりわけ環境意識が高いのも、地理的に北極圏に近く、温暖化の影響で気候が明らかに違うことを何十年も前から感じ取っていたからだそうです。そうしてすでに1980年代から、政府も教育も「自然との調和」を大切にすることが常識に。たしかに、環境問題は「自分ごと」として捉えることが大切ですが、日本もこれから夏に熱波や40℃を超える日が当たり前になり、巨大な台風や豪雨、洪水などの災害、食糧難などに見舞われて、当事者意識が芽生えてからようやく重い腰を上げるのでは、きっと手遅れです。先日も世界の著名な研究者たち17名による国際研究グループが、「地球の未来は一般に認識されているよりずっと差し迫った危険な状態にある」と発表していましたが、近年はこうした警鐘が増えていて、いま各国政府が掲げている温室効果ガス削減目標をすべて達成しても、気温上昇を+1.5℃未満に抑えることができずに、「ホットハウスアース」へと向かうドミノ倒しが、すでに始まりつつあると伝える声も聞かれるようになりました。

text:Ayako Minato

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