HONEY

2021.01.31

SURF

徳島から世界へ! 天然染色「藍」が地球を救う

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「藍染は日本だけじゃなく、世界中で人の暮らしに寄り添ってきた染色方法です。数ある草木染めの中でも、藍染はもっとも技法が難しいもののうちのひとつで、時間もかかります。春に種をまき、夏から秋にかけて葉を収穫して天日乾燥、その後冬場に約4ヶ月かけて定期的に水をかけ攪拌(かくはん・かき混ぜること)させ葉の発酵を促します。こうすることで葉っぱ自体についている菌が葉を分解していきます。微生物が働いてくれるんですね。できあがった「すくも」に灰汁(木灰と水を混ぜたアルカリ性の水溶液)を入れて、さらに液中の微生物の餌となる日本酒や麩(麦の糠)を加えて発酵を促すと、葉に含まれている青色の色素『インディゴ』が染色可能な状態となり、布や糸が青く染まります。染める素材も綿や麻など天然素材のほうが、より染まりの相性がいいんですね。天然由来の原料だけで生み出す染料なので、染液が寿命を終えて最後廃棄する時も合成染料に比べると水や土に還りやすく、自然環境や生態系に優しいんです。綺麗な川や海を守るために、僕は天然染色を推進しています」

※古来、原料は藍という植物の葉が主だった。しかし産業革命以降、合成染料インディゴピュアが西欧より世界中に広まったことで、植物由来の伝統藍染文化は世界的に見ても衰退の一途を辿っている。そんな中、日本では江戸時代以降「藍」の産地として栄えた徳島県の吉野川流域を中心に、全国各地で今なおその文化が継承されている。

photography:Masaya Yoneda, Daisuke Kobayashi surfboard:303SURFBOARDS text:Alice Kazama

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