HONEY

2021.03.11

SUSTAINABLE

【連載】地球の今、海の今を知る|Vol.19 海が灰色に染まり、美しき色を失いゆく

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HONEY vol.31の連載特集「No Earth, No Us」では、生物多様性の喪失をテーマに、地球の危機を生物学的な視点から紐解いてみましたが、私たちは地理的にも、たくさんの破壊を積み重ねてきました。開発による環境負荷、専門用語では「土地利用」というワードで議論されますが、地球上に広がる土地のうち、すでに7~8割が人々のニーズを満たすために改変され、海についても9割近くもが、人間の悪影響を受けてしまっているといわれます。環境が壊されればそこに暮らす生き物たちも消え、本誌でお伝えした通り、その激減ぶりはショックを隠し切れないほどです。

環境破壊の理由は産業や都市、交通などの拡大とあわせて、観光が大きなダメージを与えていることも、悲しいけれど事実です。魅力的な旅先として脚光を浴び、開発が進むとともに自然が破壊・汚染された場所は世界中に数え切れません。愛してやまない南国リゾートはもちろん、他にもたとえばスペインや南仏、イタリアなど美しい観光地が集中する地中海沿岸地方も、自然環境のほとんどが保護されておらず、ホテルの建設やリゾート施設の開発が進んだことで、環境が大きく悪化したエリアの一つ。野生生物の生息地が破壊され、海では魚介も乱獲され、地中海は海水の交換が行われにくい閉鎖性海域のため、現地の人々と観光客が出す排水やプラスチックの溜まり場としても、海洋汚染が深刻になっています。







text:Ayako Minato

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