HONEY

2021.05.04

SUSTAINABLE

世界の海から、魚たちが消える日|私たちができることはあるか?

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NO EARTH, NO US

世界の海から、魚たちが消える日

いつかの近い将来に、この海から消えてしまうかもしれない……それでも乱獲され、当たり前に大量消費され捨てられる魚たちがいる。尊い生命のループが途絶える前に、私たちができることを考えてみたい。


絶滅危惧種が食卓に並び海の恵みが衰えていく



どこまでも広大で深淵なるこの海から、魚たちが消える……今、そんな未来予想図がささやかれている。科学誌『サイエンス』で発表された、「2048年、海から魚がいなくなる」という衝撃的な論文によると、地球温暖化や漁業による乱獲、化学物質やプラスチックによる海洋汚染などがこのまま進めば、残り30年もしないうちに、食卓に並ぶ魚介類はほとんどが絶滅してしまうという。

本来、海の生物多様性は地球全体の8割を占めるほど豊かで、大切な生命の基盤。まず植物プランクトンが海の全生命を支える源になり、それを動物プランクトンが食べ、動物プランクトンを小魚が、次に中型、大型の魚が食べ、排泄物や死骸なども微生物に分解され、その養分がまたプランクトンの餌として戻り、新たな循環がはじまる。底辺が最も多くて、上位の大型種になるほど少ない、このピラミッドが守られてこそ生態系は成り立つけれど、今は種の絶滅が急速で、多様性の喪失レベルは臨界点をはるかに超えている。

photography : Tamaki Ozaki illustration : Etsuko Taguchi composition : Ayako Minato

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