HONEY

2021.05.23

SUSTAINABLE

海と森と生物を守るために知っておきたい 「認証ラベル」4選

  • SHARE

NO EARTH, NO US

海と森が織りなす生命の循環を見つめ直して

生き物が消え多様性が衰えれば、同じく私たちの日常も色褪せていく。海は海、川は川、森は森、里は里……と境界線を感じるようでも、海と森、そこに生きる動植物、街に暮らす私たちも同じ連環の中にあるのだから。

森が培う養分が川へ海へ
その森も消滅の一途に

海を豊かに育むもの、それは麗しき森ともつながっている。漁業を営む人々は昔から、山が荒れると海の活力も衰えることを経験から心得ていて、沿岸の森を守る「魚つき林」という習慣が受け継がれ、今でも漁場を潤すために植樹を行う海人も多い。森林の土壌で微生物に分解された養分は森を育むだけでなく、川を伝って適度に海へも運ばれる。それがプランクトンや海藻の栄養源となり、魚たちの循環も力強く支えている。そんな森と生物多様性もまた、今はダメージが壊滅的な状況に。

「世界の森林減少は今、3.5秒ごとにサッカー場1面分の森が消えるほど急速なペースで進んでいます。とくに南米やアフリカ、東オーストラリア、東南アジアなどの森林破壊が深刻で、原因は大豆、家畜、パーム油(植物油脂)、木材・紙製品とどれも身近な消費に起因しています。家畜の牧場や農地、ゴムやパームヤシ農園などの急増で森林がどんどん消え、近年はスマホや電気自動車の部品になるレアメタルなどを採掘するために、地上の森林を丸ごと破壊するケースも増えているんです」

森の危機をこう話すのは、国際的な森林認証を運営する「FSCジャパン」の河野絵美佳さん。森が消えれば生き物も消え、WWFの報告ではこの50年、南北アメリカの熱帯地域で脊椎動物の個体数が94%減少した。

こうした熱帯林より速いペースで減少しているのが、沿岸のマングローブ林。汽水域に網目状の根を張り巡らせるマングローブ林は、その穏やかな隠れ家に集う生態系が豊かで、サンゴ礁同様、海岸を嵐や侵食から守る防波堤の役割も果たす。それが今はエビの養殖場などを作るために破壊が進み、熱帯林やマングローブ林が減ればCO2の吸収量が減り、温暖化にも拍車をかけている。

photography : Tamaki Ozaki illustration : Etsuko Taguchi composition : Ayako Minato

PICK UP

RELATED

RANKING