HONEY

2021.04.19

SUSTAINABLE

美しすぎる「サンゴ」のアート|コートニー・マティソンの作品の視覚的インパクトは必見

  • SHARE

サンゴの森よ、消えないで


作品を見る人にを感じてほしいことは?
私がスキューバダイビングでサンゴの上を泳ぐときに感じるフィーリングをそのまま同じように感じてほしいですね。いろんなアングルからゆっくり観察したり、新しいディテールを発見したり。人は自分が気にかけているものを守りますよね。そして気にかけるのは、よく自分が知っていることや、理解しているもの。サンゴや海の環境は、多くの人にとって未知の生命体のようなものです。視界にも考えにも入ってないんです。人間は極めて“陸上主義”で、どれほどこの居心地の良い環境、食べ物、水、空気さえも海に頼っているのかをわかっていない(実は、人間が呼吸で取り込む半分以上の酸素が海洋プランクトンによって生成されている)。サンゴは海全体の0.2%以下しかないのに、25%もの海の生き物の生息場所を提供しています。海の健康を保つのにとても重要な存在で、つまり私たちの生活にも必要不可欠ということ。でも多くの人は海中で何が起こっているか知らないし、ヘルシーなサンゴが生き生きと生活する場所へ旅する機会も多くない。きっと手遅れになるその時までサンゴの美しさや、サンゴを守る価値を知ることはないと思います。私は健康なサンゴの美しさを目にする機会がたくさんある幸運な人間として、この魅力をシェアしていきたいんです。みんながサンゴをケアしたいと思うように心を動かすことが私の使命だと思っています。小さなひとりの人間が、こんなに大きくて精巧なセラミックの彫刻を創っている。その姿を見た人が、私にとってサンゴがどれだけ大切か、自分たちにとっても海がどれほど重要か理解して、もっと海のことを知りたいと思うようになってくれることを願っています。

HONEYの読者に伝えたいことはありますか?
私たちはみんな、海とつながっています。沖縄から北極まで、地球のどこに住んでようと関係ない。ひとりひとりが壊れやすくて美しい海を守る役割、海の健康を取り戻す役割を担っているんです。具体的には再生可能エネルギーという選択や、持続可能な海産物の捕獲&食事が、地球と私たち自身を守ってくれるはずです。



“they may never understand the beauty of coral reefs or the value of protecting them, until it’s too late.”
―きっと手遅れになるその時まで、サンゴの美しさや、サンゴを守る価値を知らない人もいるでしょう


近づいてよく見ると、シカツノサンゴの枝のような質感、キクメイシの無数の穴、海流になびくイソギンチャクの動きまで精巧に再現されている。作品に命が宿る “Aqueduct” by Courtney Mattison. Image by Glen McClure, Virginia MOCA


インドネシアの美しいサンゴ礁へのオマージュ作品 “Confluence (Our Changing Seas V)” by Courtney Mattison. Courtesy of Art in Embassies, U.S. Department of State Permanent Collection for U.S. Embassy Jakarta. Image by Amanda Brooks

text : Alice Kazama

PICK UP

RELATED

RANKING