HONEY

2021.03.25

SUSTAINABLE

【連載】地球の今、海の今を知る|Vol.20 地球上からサンゴ礁が消えゆく前に

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全海洋生物の1/4もが暮らすサンゴ礁、そこはまさに尊い生命の揺りかごですが、地球全体ではすでに半分以上が消えてしまい、世界屈指のコーラルガーデンを擁する沖縄も、本島周辺は9割、八重山諸島でも7割近くのサンゴ礁が消滅してしまいました。原因の一つとして広く知られているのは、地球温暖化。サンゴは褐虫藻という植物プランクトンと共生し、褐虫藻はサンゴから窒素などの養分を提供してもらいながら光合成をして、必要な栄養やエネルギーを作り、サンゴにも養分を分け与えています。それが、海水の温度が上がると褐虫藻がサンゴから抜け出て白化が起き、水温が下がって褐虫藻が戻れば復活できますが、高水温が長く続くとサンゴは栄養がもらえずに死滅します。とくに1997年頃から、世界中で大規模な水温上昇と白化現象が頻発するようになり、消滅するサンゴ礁は広がるばかり。温暖化で台風の頻度も乱れ、海水が攪拌されないまま高水温が長く続くことも原因で、台風が巨大化してサンゴが根こそぎ破壊されることも増えています。何kmにも広がっていた華やかなサンゴ礁が、台風によって草刈り状態となってしまい、次に行ったときには見渡す限り、サンゴの瓦礫……私もそんな光景に思わず涙したことが、何度もありました。



text:Ayako Minato

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