HONEY

2021.03.31

LIFESTYLE

お手本にしたい世界のビーチハウス。自分の“色”を溶かしたフランスのサンシャインメゾンを訪ねて

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理想のBEACH HOUSEとはどんな家だろうか? 海まで徒歩圏内、自然が豊富なのに街にも近い、 広い庭があって、インテリアからは潮の香りがする。 テイストは定番のトロピカルからアジアン、ヴィンテージ、ナチュラル、さらにはそれらをミックスしたスタイルと、多種多様にある……。

好みは人それぞれで、正解はないのかもしれない。 海外に目を向けると、さらにそれを強く感じる。画一的なデザインを好む日本と違い、個性的なのだ。

今回はそんななかでも、太陽の光に自分の“色”を 溶かしたフランスのサンシャインメゾンをご紹介。海へは徒歩でアクセス可能、街の中心地もすぐ。近所には小さいけれどセンスのいい店が並ぶ、そんなフランス・ビアリッツの暮らしを参考にしてみよう。



“色”をテーマに配置したインテリア
 


口ヒゲの似合うムッシュが丁寧な接客をしてくれるチーズ屋さん、料理との相性を尋ねると話がなかなか終わらない情熱家のワイン屋さん、店を開けた日の夕方には売り切れてしまう、新鮮素材と美しい盛りつけが人気の総菜屋さん。今やサーフリゾート地としてヨーロッパ中から人が集まってくるビアリッツだが、中心地からほんの少し外れるだけでセンスのよい小さなお店が並ぶローカルエリアとなる。それでいて海も徒歩圏内。バランスがとれた最高の住環境だ。そんなエリアの一角に、メラニーは家族と一緒に数年前パリから越してきた。というより家族を連れて故郷に戻ってきた、という方が正しい。



「パリも好きだけれど、準備が整ったらすぐバスクの海岸近くに越そうと家族で決めていたの。バスクは私のルーツ。両親や親戚がいて自分が生まれ育った場所でもある。10代の頃は毎日コート・デ・バスクで過ごしたわ。 そこは喜び、怒りや悲しみ、そして楽しみといった喜怒哀楽を人生で最初に覚えたビーチなの(笑)。サーフィンとともにね!」 

それから月日が経ち2人の息子の母となったメラニーが、パートナーと現在4人で暮らすのは大きな一軒家の2階部分。リビング、 キッチン、バスタブ付きのシャワールーム、トイレ、2人のベッドルームに子供たちそれぞれの部屋があるなど、間取りと広さは申し分ない。さらに特筆すべきなのはこの家の立地。角地にあるため日当りが抜群にいいのだ!



「この家を選んだ決め手は日当りの良さ。特に天気がいい日のリビングは光の中を泳いでいるかのよう! それはそれは美しい時間」  

フランス人は自然光をどん欲に求めるが、メラニーもその例に漏れず。それどころかカメラマンという職業柄ゆえ、光に対しての感度は極めて高い。しかし興味深いことに普段の彼女は35mmフィルムでの撮影を好み、 例えデジタルで撮影しようとも仕上がりはいつも少し褪せた色に。それが持ち味なのだが、彼女を写真でしか知らない人にとって、太陽光をここまで歓迎しているのは少し意外なのかもしれない。明るさ、色の捉え方が個性的のだ。そしてインテリアのテーマも色なのだそう。

「私は常に色に魅せられているの。写真もモノクロはほぼ撮らない。だから家の中もついカラフルになってしまうけれど、乱雑な印象 にならないよう、家具やオブジェは似たような色ごとに分類して置くようにしている」

オブジェの一つにはメラニーが撮った写真も含まれている。大きく引きのばされた1枚1枚はそれぞれ強烈な個性を放つが、それを他のインテリアとうまく融和させているのも 圧倒的な量の自然光。日当りが良いとインテリアの自由度が高くなるのかもしれない。



「この家に越してきた選択は、事あるごとに正解だと思っている。太陽の光と海。自然のパワーは感性や心をクリアにしてくれるの」

今や作業机もリビングに置いた。メラニーは今日もそこで自然光と色、家族に囲まれながら充実した時間を過ごしているのだろう。




Profile
Melanie Bordas Aubies(メラニー・ボーダ・オービー)
ファッションやライフスタイルを得意とするカメラマ ン。『JANUSPAPER』というカルチャーマガジンの発行も手がけフランスメディアでマルチな活躍を見せる。愛犬の名前はジギー。
www.lavie-sauvage.com



掲載:BEACH HOUSE(ビーチハウス)Vol.2

photography: Melanie Bordas Aubies text: Michiko Nagashima

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