HONEY

2021.04.22

SUSTAINABLE

【連載】地球の今、海の今を知る|Vol.22 海も人もともに豊かであるために

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日本の海は今年も、「春濁り」と呼ばれるシーズンを迎えました。これは毎年、海が冬から春へと移りゆく3~5月頃、陸地から吹くオフショアに導かれて、深海の豊富な栄養分を含んだ海水が海面に湧昇し、水温の上昇とともに植物プランクトンが爆発的に増殖する「自然現象」です。自然ではない異常発生はバランスを狂わせますが、春濁りは海の豊かさを育む大切な循環サイクルの一つ。海の全生命を支えるプランクトンが増殖すると、それを餌とする魚たちも次々に増えてくる賑やかな季節です。「濁った海は嫌い」と思うかもしれませんが、海は透明度が高いほど養分が少なく、濁っているほど栄養いっぱい、生き物たちにとったら餌が豊かでハッピーな海! 海がグリーンに染まる春濁りには酷いときで透明度1mと、自分の足元すら見えないくらい視界が悪くなるときもありますが、私はそんなシーズンにも海の生命力を感じて、なんだか嬉しくなったりもします。

text:Ayako Minato

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