HONEY

2021.06.17

SUSTAINABLE

【連載】地球の今、海の今を知る|Vol.26 私たち人間も、地球にとって大切な一員として

  • SHARE

地球環境と生き物たちの危機、破壊や汚染にプラスチックと、さまざまに地球を傷つけてきた人類は悪者なのかと、最近そんな声もよく耳にします。もちろん人それぞれに意見は違うと思いますが、私はただ、今のスタイルが問題を招いただけで、人類も存在していてこその地球……ならば、私たちはこの自然界の大切な一員としてどう在ればいいのだろうと、いつからかそんな問いを心の奥底に、答えを探っているような気がします。



以前、素潜りでウニやサザエなどを獲る海女さんたちに会ったとき、人間もたしかに自然の一部だと感じる、こんなお話を伺いました。今は温暖化によっても藻場の消滅が進んでいますが、昔は日本各地にいた海女さんが今はすっかり減ってしまい、獲られなくなったウニなどが極端に増えたことで海藻が食べ尽くされ、ますます海の均衡が崩れていると。海女さんたちは昔から「決して獲りすぎない」ことを心得ていて、それでも「人間が適度に海の恵みをいただくことで、海は調和が保たれる」と、海と共存する精神を受け継いできました。日本人は里山という文化でも、粛々と山を守り、里で水田を作り稲作などを営みながら、豊かな生物多様性も守ってきました。水田は雨水を溜めて地下水を育み、多様な生き物たちも豊かに集い、さらには洪水の被害を軽減させる役目もあり、私たちがお米を食べて田んぼを守ることも、自然を守る大切な要素です。それが現代になると主食はお米から輸入小麦に、魚介は乱獲が進み、海も陸も、利益や便利さを求めるあまりに自然への思いやりに欠ける行動が当たり前となって、そうして環境も生態系もどんどん調和が崩されてしまいました。

text:Ayako Minato

PICK UP

RELATED

RANKING