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2020.10.26

LIFESTYLE

Millie NeNe サイドストーリー第3話「アイデンティティの探求と家族」

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Vol.26に掲載された「Millie NeNe − 太陽の花、愛の種」の撮影の裏側を全3話でお届けします。
最終回の今回は、“アイデンティティの探究と家族”のストーリー。





「私は日本人だけど日本人ではない、アメリカ人だけどアメリカ人ではない……じゃあ一体なんなの?」
真っ暗闇の洞窟に向かって歩き出したネネ。
自分という存在を分かっていると思っていても、 “ルーツ”を知りたくなる、というか知らなくてはならなくなるときがある。
果たしてそれを知っている人は、どれだけいるだろうか?
本誌のインタビュー中に話してくれた、アイデンティティ・クライシスについて少し触れたい。
Millieと名づけられたネネは、寧々という日本のミドルネームをもつ、サンタモニカ生まれの純日本人。
東京都出身の父と母は20代の頃カリフォルニアで出会い、グリーンカードを取得し永住した。
「父のことはダディ、母のことはマミーって呼んでるの」
ネネが8歳の頃に両親は離婚、2人ともシングルペアレンツとして子供3人を育てあげた。
「私の両親はすごく心がオープンで理解力があるの。もちろん私たちがする多くのことに反対だったり、心配だったりもした。でもいつも全力でサポートしてくれようとする、そんな両親と今では親子という枠を超えて、人としてお互いをリスペクトし合えるような関係でいられることをすごく幸せに思う」

シスターズ

撮影期間中に、ネネの3つ年下の妹、ルルがロサンゼルスからやってきた。
ルルはおっとりとした性格のネネとはタイプが違い、スケートを愛する都会派ガールな雰囲気。
2人の仲の良さを見ていると、お互いを大切にしている様子が伝わってくる。
手を繋いでロングスケートに乗ったり、子猫のように戯れあったり、まるで親友のようにすべてを共有しあっていた。
「もし自分が悟りを開いたと思うなら、家族の元に戻って時を過ごすといい」というラム・ダスの言葉。
素の自分に戻れる場所、苛立ちや嬉しさ、怒りや悲しみなどの感情すべてが自然と湧き上がってくる家族とは、不思議な力を持っている。
そんな姉妹は最近、気ままなカフェを営み始めた。その名も“Kimama cafe”
月に1度のポップアップカフェで、オーガニック、ベジタリアン、季節に合わせた新鮮な素材を使った、身体にも地球にも優しい心満たされる食事。
始めたきっかけは、ポジティブにこのパンデミックな状況を受けとめ、何を与えられているのかを感じ、それを消化しながらコミュニティと関わるため。
「ゆっくり育てていき、いつかカリフォルニアでもやりたいと思ってるの」と将来を語った。

photography:Atsushi Sugimoto text:3 little spirals

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