
よく焼けた肌に笑顔が映える、スペイン・バスク地方出身のオラツ。自然豊かなオーストラリアに恋をし移住を決意。毎日忙しく働きながらも、海で過ごす時間を何よりも大切にする彼女。そんな彼女がシドニー南の小さな海辺の街で、大好きなものに囲まれながら暮らす物語をお届けします。
Instagram

スペイン・バスク地方からオーストラリアへ
生まれ育ちはスペインのバスク地方、バリで今のパートナーに出会ってオーストラリアへ移住することになったの。彼に出会ってオーストラリアを初めて訪れた時、この地に恋をしたの。自然が豊かでスローペースな生活を送る人々のスタイルが自分にあっていて、3年前に移住することを決めた。今はシドニーよりちょっと南のクロヌラっていう場所に住んでるんだけど、もう少し中心地から離れた場所に引っ越したいと思ってる。
大学ではファッションを勉強してそのままスペインの有名ファッションブランドで働き始めた。そこで働き始めて13年目なんだけど、オーストラリアに行くことを伝えたら嬉しいことに、現地のオフィスでも引き続き働いて欲しいとオファーをもらうことが出来た。
気軽に旅行が出来なくなって、スペインがとても恋しいわ。家族には2年半会ってなくて、ビデオ電話をする度に泣きたくなるの。結婚したり出産したりしている友達にも会えないし、本場のスパニッシュオムレツが食べたくて仕方ない! その反面オーストラリアに居られることにとても感謝しているし、幸せだと思う。
移住を決めたパートナーとの出会い
バケーションでバリに行った時に、スケーターに人気のPretty Poisonに行ったの。そこで隣に座ってたグループに話しかけて仲良くなったんだけど、そこに彼もいたの。それから数日一緒に過ごしたんだけど、2人ともお互いの国に帰ることになって連絡を取り合う仲に。毎月私のことを訪ねてくれて、一緒にポルトガルを旅行した時に「私たちは一緒にいるべきだと思う!」ってお互い同じ考えだったの。それからオーストラリアで一緒に住み始めて、今に至るわ。


暮らしの中のサーフィン
サーフィンを本格的に始めたのはオーストラリアに住み始めてから。父が昔からサーフィンをやってたんだけど、スペインではほんの数回やったきり。友達と遊び感覚でやってたくらい。今は海の目の前に住んでいるし、彼もすごく上手なサーファーだからやっと始める準備が出来た。普段は家の近くのビーチや時間がある時はちょっと遠出して波のいい場所を探してる。今乗っているボードは8’6″のミニマリブ。心地良いサーフィンが好きで、波と一緒にフローできるようなスタイルに憧れている。

オーストラリアでの1日
朝のルーティンは決まってて、起きて波チェックも兼ねてビーチウォークへ行く。良い波だったらそのままサーフィンして、サイズが大きかったら泳ぎに行く。朝起きて何かエクササイズしないと何だかスッキリしないの。家に戻ったらオーツやココナッツ、グラノーラでフルーツボウルを作る。
それから電車でシドニーの市内まで行って1日仕事。午後仕事から帰ってきて、彼とビーチで過ごしたりヨガに行ったり。ファッション業界ってとても忙しいし、都市部では常に物事が早く動いていてあまり自分のペースには合ってないの。だからこの午後の時間が私にとってとても重要。夜は8時くらいにはベッドに入ってるわ(笑)。スペインでは夜型だったから自分でも驚いてる。


次に行きたい旅行先
南アメリカにサーフトリップに行きたい。コスタリカやメキシコに行った友達にすごく良いってオススメされて、波もそうだけど国の雰囲気や現地の人々もすごく魅力的。それと日本! 実は私のおばさんが日本人で、彼と日本に行きたいってずっと話してるの。
夢はある?
これからの目標や夢について最近よく考えることなんだけど、もっとスローダウンして丁寧に生きること。今はどちらかというと仕事に追われてて、周りにある美しい自然やゆっくりとした時間を十分に楽しめてない気がするの。“Less is more” (少ない方が豊かである)っていう考えが好きで、余計なものを持たず、シンプルに生きることが私の目標。もちろん生きるためにお金だったり家は必要だけど、それを目的に生きることは本来の姿じゃないと思う。小さなサーフタウンに家族を持って庭でガーデニングをしたり、ビーチで過ごしたりそういうことが私を一番幸せにしてくれると思っている。
20代の自分に何かアドバイスするなら?
全てのことに感謝すること。仕事があることも、健康でいることも、自分が好きな場所に何の問題もなく住むことも全部、当たり前じゃないから。特にパンデミックで家族に会えない状況が続いて、旅行できることも好きな時に好きな人に会いに行くことも当たり前じゃなくなった。だから周りのもの、人、自分自身に起こること、全てに感謝することが大切。

コメントを投稿するにはログインしてください。