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Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#4/Dixie Rose

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ハワイで大人気のカフェ「ARVO」を経営し、最近自身の新しいブランドも立ち上げ、クリエイター、2児の母親として活躍するDixie Rose/ディクシー・ローズ。ハワイの大自然、透き通った海の近くで暮らす彼女がどんな生活をし、どこからインスピレーションを得ているのか、ビジネスのきっかけやライフストーリーについて語ってくれた。インスタグラム


あなたのことについて少し教えて

神戸で生まれて幼少期を日本で過ごし、13歳の時に家族でハワイに移住した。今は子供2人とワイキキの近くSouth Shoreに住んでいる。「ARVO」というカフェを経営していて、10月の初めにハワイ島のワイメアに2店舗目をオープンしたところ。日本にもパートナーがいるから、来年あたり日本にもオープンする予定よ。
3年前に陶芸を始めて、最近「Studio Dixe」というブランドも立ち上げてセラミックビーズと貝殻で作ったネックレスや花瓶なんかを販売しているの。コミュニティや自然の中で過ごす時間が私にとってすごく大切だから、時間があるときはなるべくサーフィンに行くようにしている。
コロナ前は毎年のように日本を訪れていたから、日本の家族や友達がすごく恋しいわ。日本の食べ物や文化、人々がとても好きで、特に陶芸にハマってからは日本の芸術や建築をすごく尊敬するようになった。

今ではハワイ屈指の大人気カフェに成長したARVOだけど、コンセプトやオープンしたきっかけは?

ARVOをオープンしたのは2016年。オーストラリアのスラングで“Afternoon/午後”という意味。名前から想像がつくようにオーストラリアのカフェをイメージしたヘルシーなお店で、アボカドトーストやコーヒーがオススメ。店内で座って食べなくても手軽に食べられるものを作りたかったの。サーフィン後にちょっと寄ってテイクアウトしたり、朝どこか行くついでに美味しいコーヒーを買ったり。ハワイにはカフェ文化があまりなかったから、お店をオープンした当初からすごく賑わっているわ。私たち自身がアーティストだから、健康的なものを食べて、おいしいコーヒーを飲んで、インスピレーションにあふれた場所で、訪れた人も刺激をもらうことができる、それがARVOのコンセプト。
スタッフみんな、海、ビーチが大好きでサーフィンをするから、ミーティングはカフェじゃなくてサーフィンをしながら、“ボードミーティング”をすることもあるくらい。

母親、クリエイター、ビジネスオーナーと3つの顔を持っているけど、どのようにライフバランスを保っているの?

正直自分でもどうバランスをとっているのかは分からないけど、母親としても、クリエイターとしても毎日自分のベストを尽くしてる。たまに全てがめちゃくちゃになって投げ出したい時もあれば、ある時は全て上手くいって達成感や充実感を感じる日もある。だから自分に厳しくしないようにしている。
実はいま離婚調停の真っ最中で、これからシングルマザーになるとこれまで以上に人生が大変になっていくはず。だからこそセルフケアが大切になってくると思う。海に行ったり、陶芸をしたり、自分の時間を確保したり、誰かのためじゃなくて“自分のために”何かをすることを常に心がけたいわ。もし好きなことやクリエイティブなことが出来なくなったら、自分を見失うと思う。
それから子供たちが幸せでいることも、私にとってはすごく重要。息子のフェニックスが11歳で娘のロージーが5歳なんだけど、2人ともすごくアクティブでいつも私を笑わせてくれるし、2人の存在が私をパワフルな母親にしてくれる。

何かをクリエイティングする時のインスピレーションはどこから得ることが多い?

ハワイの大自然、美しい海や雄大な山の景色は、私の作品にすごく影響している。いま流行っているモノを作るんじゃなくて、タイムレスで色褪せない作品を作ろうと心がけている。美術館やギャラリーに行って他の人からインスピレーションをもらうこともある。この前ロージーが何気なく言った言葉や描いていた絵からアイデアを思いついたこともあって、身の周りのものすべてが今作っている作品に繋がっていると感じている。

サーフィンとの関係や大切にしているコミュニティについて教えて

サーフィンを始めたのは10代からで、18歳くらいの時はほぼ毎日サーフィンをしてた。子供を産んでからは母親であることに専念したくて、めっきりサーフィンはしなくなったわ。一時期オーストラリアに住んでいた時期もあったんだけど、サーフィンにどっぷりハマることはなかった。でもパンデミックになってから旅行にも行けないし、何もすることがないから久しぶりにサーフィンを再開して、今は暇さえあればサーフィンに行くようになった。面白いことに私の周りにも同じような状況の人が多くて、それだけはコロナに感謝ね(笑)。
今じゃサーフィンなしの生活は想像出来ない。それにコミュニティのみんなもすごく素敵で「Go! Go!」って言いながら波を譲ってくれたり、子供たちの世話の合間に交代でパドルアウトしたり、コミュニティ全体で子供たちを育てている感覚。夕方6時までサーフィンして、みんなで夕日が沈むのを眺めて、それからぞれぞれ持ち寄ったディナーをビーチで食べる。テレビやゲームから離れて、自然の中で子育てをしながら親も一緒に遊ぶの。すごくシンプルな生活だけど、これほど最高なものってないと思うわ。みんな最高なママたちで、こんなにあたたかいコミュニティに出合えて感謝してる。


プライベートな話までオープンに語ってくれ、波に乗るように人生を上手くフローさせているディクシー。カフェや作品から伝わる抜群のセンスやみんなから愛される素敵な人柄を持ち合わせた彼女の物語は、これからも美しい自然と共に続いていく。

text: Miki Takatori