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LIFESTYLE

Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#5/Maya Harrison

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カリフォルニアのサーフタウン、エンシニタスに暮らすメキシコ系日本人一世のマヤ・ハリソン。幼い頃から海や大地、豊かな自然に囲まれて育った彼女。一時サーファーとしてのキャリアを進むもパンデミックを機に農業、ガーデニングを中心とする生活へ。彼女が考える地球への恩返しとは? そしてコミュニティや人々との繋がりを大切にしながら生活する彼女の物語をお届けします。インスタグラム


あなたのことについて教えて

生まれはカリフォルニアのサンクレメンテ、それからエンシニタスに引っ越して人生の大半をここで過ごしている。母はメキシコ人で父は日本とドイツのハーフ。日本人のおばあちゃんは私のインスピレーションの源で、日本からカリフォルニアに移住した最初の世代の人。生まれ育った家には日本のアートや工芸品がたくさんあって、いつか日本に行きたいとずっと思っている。おばあちゃんが書いていた日記を見たことがあるんだけど、故郷の沖縄を訪れたことや日本についてたくさん書かれていて、彼女が生まれ育った場所に実際に行って、色んなことを感じたい。

サーフィンとの出会い

幼少期から父の影響でサーフィンを始めて、2歳〜3歳の頃は父のロングボードで一緒にタンデムしていたのを覚えている。1人で初めて波に乗った時も父が横にいてくれたわ。それからロングボードでコンテストにも出るようになって、海の近くで生まれ育ったことにとても感謝している。普段はエンシニタスのスワミーズかカーディフでサーフィンをしている。週末はサンクレメンテまでドライブして、姉とサーフィンすることもあるわ。

カリフォルニアのサーフシーン

ローカルの影響が強いのはロングボードも同じ。でも海の中でお互いをリスペクトしたり、危険なサーフィンを防ぐためにはローカルの存在は大切だと思う。フレンドリーなスポットもたくさんあるし、初心者がサーフィンを学べる場所もたくさん。でもカリフォルニアはサーフスポットによって雰囲気が違ってくる。どこでサーフィンするにしても謙虚な気持ちでいれば、ローカルを怖がる必要はないわ。

これまでに行ったサーフトリップ

サーフトリップには数え切れないほどたくさん行った。その中でもお気に入りはメキシコのサユリタ、コスタリカ、一番はハワイ。次に旅行に行くなら絶対に日本ね。日本でサーフィンをしたいし、料理が好きな私としては日本食から何かアイデアを得たい。

サーファーから、ファーマーへの転換

ここ数年、サーフィンに加えて農業にも興味が湧いてきて、サステイナブルな生活を送るために自給自足ができる手段を学んだり、それをコミュニティを通して人々に教えたりもしている。きっかけはパンデミック。モノがなくなったスーパーの棚を見て少し怖くなったし、私たちは大企業に頼りすぎているって気付いたの。それから自分、家族、コミュニティのために食べ物を育てる方法を学ばないといけないと思った。植物、土、動物、人間は全てエコシステムで繋がっていて、毎日当たり前のように美味しい野菜や果物が食べれることは本当に幸せなことだと思った。
労働者にもきちんとした賃金を払いたいし、でもそうすると安価で野菜を売ることは難しくなる。食べ物を育てる土地も必要だし、そのようなことを考える立場になるとスーパーに並んでいるお手頃価格の野菜や果物の背景には、低賃金で雇われている人々や不法に使われている土地があることを知ったの。
私の母親のルーツはメキシコの先住民で、農業をしながら生活をしていた。だから海と土地、母なる自然が私たちに与えてくれている資源とコネクト出来たら幸せだと思ったし、先祖たちとも繋がれると思ったの。インスタグラムの写真はファーマーの格好をしてハットを被り、バスケットを持ってすごくお洒落に見るかもしれないけど、実際は体力を使うしそんなキラキラな世界じゃないわ(笑)

海との関係を言葉で表すなら

人生のことを何でも教えてくれる最高の先生。海のそばに住んで海の豊かさを毎日肌で感じ、これほど幸せなことはないわ。海には私の欲しいものがすべてある。ただ、海が私たちに与えてくれるものに対して、私たちは十分に恩返しができてないとも思う。海の中のプラスチックだったり、ビーチのゴミだったり。海がないと人間は生きていけないから、もっと大切にしていきたい。

20代の自分へ何かアドバイスするなら

どれだけ自分がパワフルか、美しいか、そしてやりたいと思ったことは何でもできると伝えたい。他の人に認められなくても、あなたはすでに十分だということ。そして女性はパワフルさも繊細さも兼ね備えていて、自立できる存在であるということ。あとは、本をたくさん読んで!

text: Miki Takatori