
バリ島の東隣に位置するロンボク島。田舎独特の素朴でのんびりとした雰囲気が、訪れる人を魅了する島。サーファーなら一度は訪れたい旅先として人気のこの場所に住むヴァリアは、どんなアイランドライフを送っているのか? ロンボクに辿り着くまでのライフストーリーからお届けします。
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あなたのことについて教えて
母は中国人で父はフランス人。フランスで生まれてすぐに香港に引っ越して、高校生の時まで香港で過ごした。フランス語、英語、中国語、スペイン語を話せて、今はインドネシア語を勉強中。イギリスの大学に3年通ってイベントマネジメントを勉強したけど、旅に出たい衝動に駆られて日本へ行った。北海道のニセコでスキーシーズン中に働き、それから中南米へ。その後はワーキングホリデーでオーストラリアに行き、様々なサーフタウンを転々としていた。普通の旅行とは違う、その場所で暮らしながら生活する経験をしたかったの。それから2歳年上の姉とロンボク島に土地を買って宿泊施設を建てることを決め、1年前に移住した。宿泊施設は海が一望できる丘の上にあって、いま建設中なの。ロンボク島には旅行で何度か来たことがあるけど、バリとは違った自然や町の雰囲気が気に入ってる。
サーフィンとの出合いは?
初めてサーフィンをしたのは10歳のとき。フランスでサーフレッスンを受けて、それからサマーキャンプでもサーフィンをするようになった。本格的に始めたのはロンボクに住み始めてから。上達して色んなタイプの波に乗れるようになった時の感覚が好きで、今ではやめられないくらい夢中。今まで色んな場所でサーフィンをしてきたけど、インドネシアの波ほど最高な波はないと思う。



ロンボクでの生活
ロンボクはバリとは違ってまだ開発されてなくて、静かでコミュニティもすごく小さい。サーフィンをしない人にとっては、少し退屈な島かもしれない。だから私は友達と定期的にバリに行き、パーティを楽しんだりお洒落なレストランに行ったりしている。飛行機で30分だし、隣町みたいな感覚ね(笑)。ロンボクの海は他とは比べ物にならないくらいとても綺麗で、今の時期はラインナップに誰もいない波を満喫できることもある。普段はGerupuk(グルプック)っていうスポットでサーフィンするんだけど、週末はEkas(エカス)までドライブして、そこで1日過ごすのが定番。いつもはロングボードに乗ってるんだけど、最近ミッドレングスを手に入れて違う感覚のライディングを楽しんでる。
サーフトリップ
今まで行った旅先で一番良かったのは、ニカラグアとコスタリカ。波はいいし、中南米の暖かい雰囲気と人々が大好き。現地で会う人も同じ好みを持った人や面白い人が多くて、おすすめの場所。次に行きたいのは、ペルーのChicama(チカマ)。すごく小さな町なんだけど、世界一長い波で有名で、最長4km続くレフトの波! みんなが行くような定番な場所じゃないところも行きたい理由の一つ。場所は関係なく、友達にサーフトリップに誘われたらどこにでも行くわ!

ロンボクでの日常
朝はいつも5時半頃に起きて日の出と共にサーフィン。スポットまでドライブしてボートで沖まで出る。ビーチからは波の状況が分からないから波予報が頼り。数時間サーフィンした後は、軽く朝ごはんを食べて仕事に取り掛かる。建設中の宿泊施設のミーティングだったり、実際に進み具合を見に行ったり。夜は家族、友達と食事をして9時半にはベッドに入る。
あなたを幸せにするものを3つ挙げるなら?
1 つ目は、家族と友達との時間。
2つ目は、ロンボクに住んでいられること。バリやロンボクの素敵なところは、住んでいる外国人はみんな故郷を離れて何かを求めて移住してきていること。だからみんなとてもクリエイティブで、常に刺激をもらうことができる。ビジネスオーナーだったり、自分で何か始めようとしている人だったり、フリーランスの人々だったり。そんな人と日常的に出会えて、一緒にコラボしたりアイデアを取り入れたりできる。最近水中撮影を始めたんだけど、協力してくれるサーファーや機材について教えてくれる人がすぐ近くにいたの。そういうことが簡単にできるこの環境にはすごく感謝している。
3つ目は、健康でいること。

目標や夢はある?
今の目標は、来年までに宿泊施設をオープンさせること。建設段階のいまもすでに楽しいんだけど、完成してゲストを迎えることが一番の楽しみ。自然に囲まれてサーフィンをしながら、自分の家のように落ち着ける場所にしたいわ。
何か新しいことを始めたいHONEY読者へアドバイス
何か新しいことを始めることって決して簡単なことではないし、落ち込むこともある。自分が何をしているか、正しいことをしているのか分からなくなるとこもある。でも一度始めたら、頭の中で考えすぎることをやめること。お金のことも、成功するかどうかも、悩み始めたらキリがないもの。上手くいく、やっていける、そして成功したときのことを強くイメージし続けること。そしてそのために毎日できることを一生懸命やってほしいわ。

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