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LIFESTYLE

Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#7/Sierra Anderson

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アメリカ西部でヴァンライフをしながら生活するシエラ・アンダーソン。サーファーなら誰もが憧れるバリ島・ウルワツで生まれ育った彼女。昔と比べて大きく様変わりしたバリへの想いや、環境保護にかける今後の夢について語ってくれた。インスタグラム


あなたのことについて教えて

生まれはバリ島のウマラス、育ちはウルワツで母はインドネシア人で父はアメリカ人。ウルワツにある学校に通ってたんだけど、当時はすごく小さな街だったからみんな近くに住んでいて毎日ビーチで遊んだり一緒にサーフィンをしていた。高校を卒業してから大学入学のためにカリフォルニアへ引っ越した。バリを離れて初めてどんなに素敵な場所で暮らしていたか実感したわ。ウルワツは世界中のサーファーが一度は訪れたいと思う憧れの場所で、いつも最高の波がある。大学では環境学を勉強して今年の6月に卒業したわ。でも在学中はバリが恋しくて休みのたびに帰っていた。現在22歳で仕事を始めるまでの期間、彼とアメリカ西側をヴァンでロードトリップしている。

サーフィンとの出合い

カリフォルニア出身の父がサーファーだったこともあって、幼い頃からよく一緒にサーフィンに連れて行ってもらっていた。12歳から本格的に始めて、気分や波の状態に合わせてロングボード、ショートボードどちらにも乗っている。海の中から見る景色が大好きで、特にウルワツの崖は何度見ても飽きない。波が大きくてリーフで怪我しやすいポイントって有名だけど、小さい日に行けば怖くないわ。サーファーなら一度はトライしてほしい場所ね。お気に入りのサーフボードは地元のサーフショップ「Drifter」で見つけた5’7″のツインフィン。このボードに出合ってからはほとんどこれにしか乗らなくなった。

今と昔のバリを比べるとどう変わった?

数えきれないほど、たくさんのことが変わった。昔ウルワツエリアには猿と森林しかなくて、地元のワルンが数軒ほど。何か用事をするためには、わざわざ中心地まで行かなければならなかった。今はお洒落なカフェやレストランが増えて、昔ながらの田園風景を見ることも少なくなった。生まれ育った場所が開発され、大きなホテルやヴィラがどんどん出来ていくのを見るのはやっぱり悲しいわ。でもそれと同時に、色んなことが便利になって人々の生活が楽になっているのも事実。

ロードトリップ

南カリフォルニアからスタートして、カナダまで北上して戻ってくる予定。最初は上手くいってたんだけど3週間目でエンジントラブルがあって、今やっとカナダに着いたところ。国立公園を訪れたり、バリとはまた違った壮大な景色に圧倒されている。今は冬だから日に日に寒くなっていくのが辛いけど、数週間後にはスノーボードに行く予定。一緒に旅している彼は大学で出会ったの。同じ授業を取っていたのをきっかけに、そこから共通の趣味のサーフィンを通じて仲良くなった。休みの時は彼もバリに来てくれて、一緒に楽しい時間を過ごしたわ。

将来の夢

大学で勉強した環境学やサステイナビリティを実践して、環境保全に取り組んでいきたい。特にバリは環境問題が深刻で、年々プラスチックゴミやビーチに流れ着くゴミの量が増えている。それらをどうにかして再生して、新たなものを作れないか考えているところ。みんな知ってはいるんだけど、残念ながら解決しようと行動する人は少ない。たまに私も「自分が行動しても、何も変わらないんじゃないか」って思うこともあるけど、大学でこの分野を勉強しようと決めたときから、生まれ育った場所に恩返ししたいと決めていた。

あなたにとってサーフィンとは?

私にとってサーフィンは自分と繋がれるもの。もちろん波に乗って楽しむこともだけど、波を待っている間の静けさや海から眺める景色が何よりも好き。サーフィンをしていなかったら出合えなかった景色がたくさんある。写真に収められない分、そんな景色に出合った時にはすごく幸せになるしその景色を目に焼き付けておこうと思っている。

サーフィンを始めたい人へアドバイス

一緒にサーフィンをできる友達を見つけてほしい! 1人で行くより何倍も楽しいし、お互いにいいモチベーションになる。私はいつも一緒にサーフィンしてくれる父や友達がいたから上達できたと思う。やっぱり楽しくないと何事も続かないし、最初は大きい波に乗ったり技をマスターする前に”サーフィンが楽しくてやめられない!”っていう気持ちになってほしい。

text: Miki Takatori