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Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#8/Keana Rivet

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南太平洋の楽園と呼ばれるタヒチ。クリスタルブルーの海に住む数多くの野生動物と雄大な自然が多くの人を魅了するこの場所で、水中フォトグラファーの夢を追いかけるケアナ・リヴェット。パンデミックの真っ只中にタヒチへ移住し、世界各地を転々とする彼女のライフストーリーをお届けします。インスタグラム


あなたのことについて教えて

フランス・ニース出身で、2020年11月からタヒチの北西部プナアウイア(Puna’auia)に住んでいる。タヒチに来る前は2年程カリフォルニアに住んでいて、そこで画像編集の仕事をしていた。旅に出る前にパリでカメラや撮影について勉強したから知識はあったの。パンデミックになってフランスに一時帰国したんだけど、その時にウォーターハウジングを買ってタヒチでフォトグラファーとして活動を始めることに決めた。すごく思い切った決断だったし簡単なことばかりじゃなかったけど、今はすべてうまく行っている気がするわ。私の父がウィンドサーファーで世界中を旅したりハワイのコンテストによく出ていたの。だからKeanaという名前はハワイアンで父の想いがつまってる。

タヒチでの生活はどう?

言葉で表せないほどすべてが美しいわ。サメやエイ、色鮮やかな魚たちと一緒に泳げるのが当たり前の日常。家からは海が一望できて、目の前にはモーレア島が綺麗に見える。タヒチの物価はフランスの2〜3倍くらい、ほとんどのものが輸入されているからとても高いわ。フランスで気軽に食べていたチーズやお酒は比べものにならないほど高価(笑)。物価は高いけどサーフボードがあって友達がいて、素敵な家に住んで、世界一綺麗な海でシュノーケリングができて……お金を使わなくてもシンプルで幸せな生活を送っている。

タヒチでの1日

起きるのは4時半〜5時くらい。それから友達と撮影するかサーフィンに行く。ポイントまで30分から1時間かかるし、サンライズのタイミングを逃すと海はすごく混雑するの。これが早起きの理由。サーフィンをする日は、海の近くでポキボウルの朝ごはんを食べて1日ビーチでゆっくりする。撮影する日は終わったらすぐに家に帰って、1日中編集作業をしている。私はその日撮った写真をその日中に編集しないと気が済まないタイプなの。それからサンセットを見ながら友達と夕食を食べる。このヘルシーなライフスタイルがとても気に入っている。

フォトグラファーとしてのキャリア

子供の頃から写真と海が大好きで、いつも父がサーフィンの写真や海の写真を見せてくれてた。両親からもらったカメラで友達や海、サーファー、ウィンドサーファー、カイトサーファーの写真を撮っていた。でも周りからは写真だけで食べていけるはずがないって言われていたから、海の写真を自分の強みとして発信することはしてなかったの。昔、商品の撮影だったりウェディングの撮影もしたことがあるけど、100%楽しめなかった。もちろん撮影は好きだけど海の中での撮影とは全然違う。タヒチに来て、もしフォトグラファーとしてやっていけなくても「まだ他に選択肢はあるし、以前やっていた画像編集の仕事もできる」って思ったから、思い切って自分のやりたいことをやろうと決めた。フルタイムでフォトグラファーとしてやっていけるようになったのは去年(2021年)から。今、この仕事ができていることにとても感謝している。

今まで撮影した中で一番のお気に入りは?

タヒチで撮影したものはすべて好きだけど、一番は初めてモーレア島でサメとエイと泳いだ時に撮影した写真。行く前に友達から「あそこはすごく綺麗だよ!」って聞いてたけど想像以上だった。私が行った時はコロナの時期だったから、サメに餌をやる観光客やボートもいなくて、私たちと小さなカヤックだけ。邪魔するものが何もなくて、魚たちが自由に泳いでいた。言葉を失うくらい感動したわ。それから10回以上通っているんだけど、毎回光の入り方や水中の様子が微妙に違って面白い場所。

タヒチのサーフシーン

普段サーフィンするのは北にあるパペノ(Papenoo)という場所。ビーチブレイクで、スウェルが入った時はワイキキみたいにロングボード向けの楽しい波だった。場所によってはローカルの存在が強くて、特に女の子でロングボードだと端っこの小さな波でサーフィンするしかない場所もある。そういうところには友達と行って、まずはみんながどんな波に乗っているかを見る。そしてもしローカルサーファーが譲ってくれたらその波を楽しむ。でもそれは嫌がらせでもなんでもなくて、底がリーフでぶつかったり、邪魔すると大怪我になるから。そして今まで安全に楽しめているのはローカルの人たちが自然を守ってきたから。だから場所に合わせてサーフィンを適応させているわ。

Eve Isambourg × Nomads Surfing
Eve Isambourg × To’a Surfscreen

これからの予定

これからもずっとタヒチに住むかは分からない。私はまだ24歳だから違う場所にも住んでみたい。今一番行きたいのはオーストラリア。ライフスタイルがタヒチに似ているし、仕事の面でももっと機会がありそうだから。インドネシアにも行きたいし、2年ずつ色んなサーフタウンに住んでみたいかな。

何か新しいことを始めたい人へのアドバイス

ただただやり続けること。ネガティブな意見や困難はもちろんあるけど、何かやりたいことがあるなら自分を信じて毎日少しずつでもそれに取り組んでほしいわ。そして、自分が働いた分の成果がすぐに現れなくても、諦めずにやり続けること。
Keana Rivet公式ホームページ

text: Miki Takatori