
忙しない日常から距離を置き、ゆったりとした癒しの時間を過ごすリトリート。そんな心地いい時間を毎日の習慣でもある“食”からも取り入れることで、ヘルシーな身体へと導いていきたい。食材を見極め、身体へ問いかける。そんな丁寧な食事の時間を作ることは、日々セルフメディテーションをすることでもあります。フードからリトリートする方法をカフェやレストランから学び、“食のあり方”を考えていこう。
今回は東京・清澄白河にあるロースイーツパティスリー“ポッシュ”から見つけた「上質な栄養素の摂り方」をご紹介。
日々の食事から身体が作られる経験
ポッシュのシェフ、山本絵奈さん。彼女が作るロースイーツは見た目の華やかさからは想像つかないくらいヘルシーに食べられる。そんな素敵なスイーツが生み出されるまでのストーリーを聞いてみた。
「12年位前に、大きく体調を崩してしまい、一度本格的にデトックスしてみようと長期の断食を試みました。そのときに私たち生き物は、口から入ってくるものが全て身体や思考をつくっているということを実感できたんです。そして、自分にはフレッシュな食べ物が全く足りていなかったのだなと感じ、酵素栄養学やローフードを勉強し、実践してみました。すると、思い描いていたような健康を取り戻すことができたんです。ロースイーツは、断食後に、どうしても甘い物が食べたくて……でもせっかく頑張ったクリーンな身体に余計なものを入れたくない!という思いから感心を高めました。それから調べて、初めて作ったものはローチョコレート。すごく美味しくて、もっと色々な甘い物をロースイーツにできたらと思い、今のポッシュのメニューがあります」
ナチュラルな水分と油分の大切さ

そんな山本さんが提案する、身体を癒す“食”に欠かせないポイントはなにか。
「人間の身体のほとんどが水分でできていると聞いたことがある人も多いと思いますが、実は油分も重要なもの。子供は約70%、成人でも約65%が水分でできており、脳組織のほとんどが油分でできています。よって、新鮮な果物や野菜からナチュラルな水分、アーモンドや魚などから良質な油分を取る事を意識するだけでも身体は変わってくると思います」
さまざまなフードライフの人が共有できる“美味しい”

食材を採るところから加工するまで、さらには調理の過程で48度以上の高温にさらすことなく作る“ロースイーツ”。だからこそ熱に弱い酵素やビタミンなどを生きたまま頂くことができるのが魅力。たとえばナッツも加工の段階で熱を加えたものは使用せず、生のものを使用するから先ほど教えてもらった上質な油を摂取できるというわけ。そんなロースイーツの魅力をもっと教えてもらおう。
「ポッシュのロースイーツタルトはグルテンフリーであり、血糖値を急激に上げる白砂糖も不使用。さらに乳製品や卵など動物性もフリーになっています。ヴィーガンライフを楽しんでいる方にも、消化が弱く腸に低刺激な食事を心掛けているグルテンフリーの方にも気兼ねなく、そしてヘルシーなライフスタイルを過ごされている方にも、同じスイーツで同じ美味しいを共有してもらえるものになっています」
クラフトアーモンドミルクの魅力
ポッシュのこだわりやタルトの魅力が存分に伝わったところで、他にもフードリトリートをする上で取り入れてみて欲しいメニューとは?
「タルトはもちろんですが、アトリエで搾っている、クラフトアーモンドミルクもオススメです。生のアーモンドは肌や髪に良いビタミンEやB2、食物繊維がとっても豊富。そして何より搾りたてのフレッシュなアーモンドミルクは市販のものと比べると歴然です。クリーミーな味わいはもちろんのこと、爽やかさもあり飲みやすい。今までアーモンドミルクに苦手意識を持っていた方にもぜひ試してもらいたい一杯です」
メニュー_フルーツタルト¥1.500〜、クラフトアーモンドミルクラテ¥730〜/ポッシュ

CONTACT
ポッシュ
東京都江東区常盤1-3-7 ラフィーヴィル清澄白河EAST 1F
10:00〜19:00(月曜定休、祝日の場合は営業)
公式サイト/Instagram
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