自然を愛する、あの人に聞く。心地よい暮らしを叶えるためのヒント | Vol.4 プロギング


第4回に取り上げるのは「プロギング」。プロギングチーム 「LIFE」の代表、武田菜奈果さんを紹介します。

同じマインドを持つ仲間と「私にもできること」を

プロギングとは、スウェーデン語の拾う(Plocka upp)と、ジョギング(Jogging)を組み合わせてできたスウェーデン発祥のスポーツのこと。あるアスリートが、自己ベスト更新だけでなくゴミ拾いに専念するランニングを提案したのが始まりだと言われています。
私がプロギングをはじめたきっかけは、オーストラリアで行われていた「take 3 for the sea」(海に行ったらゴミを3つ拾って帰る)という活動でした。「私にもできることをしよう!」と決意し、当時日課だった朝のランニング中にゴミを1つ拾って帰ることにしたんです。後々、それが「プロギング」というスポーツであることを知り、「みんなでやったら絶対楽しい!仲間を集めよう!」とSNSで発信するようになりました。今では毎月のように、仲間とプロギングを楽しんでいます!
プロギングには、「健康になれる」「気持ち良い」「ダイエット効果がある」などたくさんの魅力がありますが、私がここまでプロギングにのめり込めたのは、素敵な出会いがあったから。プロギングを通じて同じようなマインドを持つ仲間と出会うことができ、「楽しい」につながっているんだと思います。

カラダにも自然にも優しく生きる

私にとって「心地よい暮らし」とは、カラダにも自然にも優しく生きることです。「気候変動」と「健康」は密接に繋がっているということを意識するようになってからは、日常生活のなかで選ぶものも変わってきました。例えば何かモノを買うにしても、「本当に必要か」「中古でまかなえるか」を、じっくりと考えるようになって。おかげで「家中がいらないもので溢れる!」「片付けるのが大変!」なんてことがなくなりました。
私が普段着ている洋服のほとんどは「古着」。アパレル産業が引き起こす気候変動も問題となっているなかで、いかにファッションを楽しむかを考えた結果古着に辿り着いたんです。0歳の娘がいるので、子どもから大人まで、家族で古着を楽しんでいます。
今年の7月には「ゴミを出さないカフェ」もオープンする予定。これからは自身の活動を通じて、子を持つ親世代にもカラダにも自然にも優しい暮らしを届けていきたいと思っています。

一人ではなく、誰かと一緒に

プロギングはテニスと同じで2人から成り立つスポーツだと考えています。もちろん1人でもできますが、黙々と壁打ちするより、仲間と打ち合う方が楽しいのと同じように、プロギングも1人でやるより仲間と一緒にやる方が断然楽しいです。「プロギングをはじめてみたい!」と思ったら、ぜひ家族や、親しい人に声をかけてみてください。
今ではプロギングも知名度が上がり、イベントも増えてきています。興味のあるイベントに参加してみるのもおすすめです。私もイベントを5月開催するので、興味がある方はぜひ参加してみてください!

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