Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#16/Stephanie Teixeira


自身のサーフィン中の体験をもとに、オーストラリア・ゴールドコーストでガールズサーフコミュニティを創設したステファニー・テキシーラ。コミュニティを通して多くの女性サーファーに自信やポジティブな影響を与える、彼女のライフストーリーを紹介します。
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あなたのことについて教えて

生まれ育ちはオーストラリアのゴールドコーストで、現在はバーレーヘッズを拠点にフリーランスのフォトグラファー・ビデオグラファーとして生活している。このキャリアを始めたのは最近で、好きだった撮影やアートを生かした仕事をしたいとずっと思っていた。そこで私の強み、情熱でもある海での撮影を始めたところ、Billabongをはじめ多くのサーフブランドから声をかけてもらえた。自分の好きを仕事に出来て心の底から楽しめているし、もっと大きなプロジェクトにも挑戦していきたい。

サーフィンとの出合い

幼い頃から友達と遊んだり、家族と休日を過ごすのはいつもビーチで、物心がついた時から海にいるのが当たり前だった。サーフィンを始めたのは13歳のとき。どうしてもサーフィンをしたくて、父にボードを買ってくれるように頼んだの。最初のボードは6’4”のフィッシュで、時間があればサーフィンしていた。その後もずっとショートボードに乗っていたけれど、Groove Girlsの創設をきっかけにロングボードを手に入れて、今ではロングボードの虜になったわ。好きなサーフスポットはホームブレイクのバーレーヘッズ、NSW州のカバリタ(Cabarita)やアラワラ(Arrawarra)もキレイなビーチでお気に入り。

年齢や経験に関わらず、誰もが参加できる女性サーフグループ“Groove Girls”を創設したステファニー。その経緯やコミュニティ活動について教えて

Groove Girlsを作ったのは2019年。きっかけは女性サーファーなら誰もが経験したことがあるラインナップでの出来事。当時、バーレーヘッズで1人でサーフィンしていた時に、同じポイントに入っていた男性サーファーから「ここに何しに来たの? 女性サーファーは波にも乗らず、ただ板に座っているだけ」というような侮辱的な言葉をかけられてすごく嫌な思いをした。周りのサーファー仲間も同じような経験をした子が多くいて、もっと楽しくサーフィン出来る環境が作れないか考えたときに、コミュニティを作ることを考えた。ゴールドコーストのサーファーはみんなレベルが高くて、特にラインナップで男性やローカルと競い合うのはなかなか難しい。ここで10年サーフィンしている私でも、怖くなる時もあるくらい。そんな中で、サーフィンを始めたい女性や、サーフィン仲間を作りたい人にとってもコミュニティは良い存在になると考えたの。周りのガールズサーファーたちに支えられながら、自信を持ってサーフィンをしてほしかったし、みんなにとってポジティブな影響が与えられる場所になると思った。初めは友達に声をかけて、その友達からまたさらに広がって、創設から2年半経った今ではゴールドコーストで一番大きなガールズサーフグループに成長した。みんなでサーフィンをして、朝ご飯を食べたり、そこから個人的な付き合いが出来る友達にまで発展して、作ってよかったと心から思っている。グループサーフィンを行う場所は様々で、キラやバーレーヘッズなど、どのレベルでも楽しめるポイントで開催している。たまに大人数になることもあるから、混んでいない時間帯と場所を選んでいるわ。

海、サーフィンはあなたにとってどんな存在?

私の全て、ゴールドコーストの美しい海に囲まれて育ったことはすごく幸運だし、海がない生活は考えられない。子供の頃なんかは、暗くなっても海から離れたくなくて母親に引きづられて帰っていたほど(笑)。海のおかげで、今の私の生活が成り立っているし、サーフィンを通じて繋がった人や機会は数えきれない。全てに感謝しているわ。

今行きたいサーフデスティネーションは?

スリランカ、メキシコ、メンタワイ。メンタワイの完璧な波の映像を見て以来、いつかは必ず行きたいと思っている。Groove Girlsコミュニティーでも将来、海外にサーフトリップに行けたらいいなと思っている。

サーフィンを始めたいHONEY読者に一言

ボードを買って、とにかく出来るだけたくさんサーフィンすることが一番だと思う。初めはパドリングや沖に出ることだけで疲れるかもしれないけど、それを乗り越えたら楽しくサーフィンできる日が絶対に来るから。

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