連載コラム「Endless Waves」#04_海と自然が教えてくれる「ありがとう」

フォトグラファー、コラムニスト、モデル、コーディネーター、翻訳・通訳など、様々な分野で精力的に活動する深田美佑の新連載コラムがスタート。第4回目のタイトルは、海と自然が教えてくれる「ありがとう」。


ゴールデンウィーク前から逗子海岸映画祭の準備などで忙しくしていた私は、あまり海に入る時間がとれなかった。それでも仕事の合間と波のタイミングを見計って、週に一回はどうにかサーフィンする時間を作るようにした。

どんなに忙しくても、そして海に入る時間がどんなに短くとも、私にとってこの「時間」がとてもとても大切なのだ。なぜなんだろう? 海に入ると自然と体中から「ありがとう」って湧き出てくる。

海に浮かんで空を眺めて自分がこの地球の一部で、今日もこうやってサーフィンさせてくれてるという気持ちにさせてくれる。1人海の中「ありがとう」と呟く。日常生活の中でもふとした時にそう感じることがある。

それは美味しいご飯を体中で味わっている時や、自然の中に寝そべって風を感じボーッとしている時。でも、ダントツで海に入っている時が一番顕著にその気持ちが出てくるのだ。

自分が好きなことをして毎日過ごしているから、忙しくてももちろんありがたい事なのだけれど、私は目の前のことに精一杯になってしまって感謝を忘れがち。その感謝を思い出すために定期的にサーフィンして、心の中を一度リセットしているのかも。

ゴールデンウィーク期間中、一日寝込んだ日があった。

連日仕事が忙しくて、体が休みを必要としていたみたいだった。

寝込んだ翌日、体調は100%ではなかったし、天気も波もすごく良いわけではなかったけれどひたすら海に浸かりたくて、一週間ぶりのサーフィンへ。

雲の切れ目から現れるまだ雪化粧の富士山と、ちょうど良い海水の温度と、またこうして海に入れた喜びと、自然と一緒になれた感覚に包まれて自然とふわぁ〜っと「ありがとう」が溢れた。

波に乗るのはもちろん楽しいし、完全に中毒だしもっと上手になりたいから海に入っているんだけど、

私にとってのサーフィンは、波に乗ることとはまた別の理由があるということが明確になりなぜこの「時間」をこんなにも欲していたのか府に落ちた。

この写真はインドネシア での一枚。

東南アジア放浪4ヶ月目、滞在先のギリ メノ島から本島のロンボク島へ行き、日が暮れる前小高い丘からみた波。旅の移動中や、旅先で見上げる空や海、ボーッとしている時にもふと幸せが溢れて「ありがとう」って気持ちになれる。

サーフィンも旅も日常の忙しさや目の前のことをこなすことに精一杯な自分から少し離れて客観的に自分の生活や置かれている状況を確認する機会を与えてくれるから、私にとって人生に欠かせない要素なんだと思う。

忙しくて目の前のことに頭も手もいっぱいになってパツパツな私に、大切なことを体感を持ってリマインドしてくれる海そしてこの地球って大きいな。全てにありがとう。

SHARE