
大地の恵みに感謝しながらいただく食事。口に入れたものが、心や身体を作り上げてくれるから、内側をヘルシーな状態に導けるように食生活を見直していこう。そして気負わず、自分の身体が欲しているものに耳を傾けてみることも大切。そうすれば、毎日の食事が日課ではなく、楽しみになる。さぁ、素敵なFOODの世界へ。
Do you know 食養生?
いつも身体をフレッシュな状態に保ちつつ、自然治癒力を高めてくれるのは、日々私たちが自らの選択で摂取している食事。その食事を「何でもいいや」と偏ったものばかりを食べるのではなく、自分の身体に合った心地のいいものを選んでいくことが“食養生”の基本。ここで簡単なルールと、心得を知っていこう。
rule_1
旬の食材を使う
日本特有の四季に寄り添った“旬”。その気候に合った食材だからこそ味が凝縮され、栄養素も豊富に含まれて育っている。同じ夏野菜でも、夏の日差しをたっぷり浴びて育ったものと、冬に温室で育てられたものとでは、植物が生きていくためのエネルギーに違いがある。栄養素だけではなく、パワーも旬の食材から分けてもらうためにも季節に合ったものを食べよう。
rule_2
シンプルな素材を選ぶ
食品や調味料の選択が自由なこの世の中だからこそ、一度立ち止まって見直してみたい。心掛けるべきことは分かりやすく、質素に作られているかどうか。まずは、一つからでもいいので天然由来のシンプルな材料で丁寧に作られた食品や調味料に変えてみよう。そうすることで、口にしたときの心地よさや身体へ染み渡る感覚をより感じられるから。
rule_3
こだわりすぎない
あれは食べないって決めたから……、これがないと身体に良くないから……など、自分の決めごとに縛られすぎないで。自身のためにしていることだから、身体だけではなく心にも優しく接していきたい。だから、健康的な食事のためにわざわざ探して買いに行くのではなく、身近なもので代用しよう。そして、「今日はこれでも良いか」と許してあげることも大切。
rule_4
薄味を心掛ける
前述した“旬の食材”や“丁寧な調味料”などを使って料理した食事を楽しんでいると、食材が本来持っている甘味や旨味を自然と感じることができてくる。きちんと素材の味が引き出せていれば、過剰な味付けは必要ないということ。シンプルを極めてあげれば、少ないかな? と思うくらいの塩分でも満足できるはず。舌のデトックスだと思って心掛けてみよう。
rule_5
色を楽しむ
食事のとき栄養面ばかりを気にするのではなく、視覚での楽しみも忘れないで。ファッションやメイクと同じく、料理も季節にあったカラーを意識してみよう。夏はカラフルに、冬は暖かみのあるブラウンなどといった具合に。そうすることで気分も高まり、自然と食欲も湧いてくるはず。食事の時間がもっと楽しみなものになるように、美しさも欠かさずに。
rule_6
香味野菜を取り入れる
しそやねぎ、しょうが、みょうが、にんにくなど、料理の引き立て役になってくれる香り高い“香味野菜”たち。一見脇役のような存在だけど、独特の香りがアロマ効果をもたらし、気分を高めてくれる一品へと昇格してくれる大切な食材。日々のご飯にプラスオンして栄養も取り入れつつ、風味豊かな料理でリラックスした食事タイムにしていきたい。
rule_7
規則正しい生活
規則正しい生活にはホルモンバランスを整えてくれる効果もあるので、とても大切な習慣のひとつ。そのために心掛けることは、時間に余裕を持つこと。あれこれスケジュール詰め込み過ぎると余裕がなくなるから、ゆとりのある行動や考えをしていこう。そもそも、体内時計が狂ってしまっている人は、早寝早起きをし、朝ごはんを食べることから始めてみて。