
静岡でサーフィンを覚え、数日の予定で奄美大島を訪れた奈津子さん。気がつけばこの場所で暮らし、家族ができ、サーフィンの魅力を多くの女性に伝えようとしている。海から見る景色の美しさ。それに魅了された彼女の素敵な物語。
ずっとこの島でサーフィンをしていたい。そのために今できること
「サーフィンって本当にいいなと思うんです。ボードの上に乗って波待ちをして、周りの景色を眺める。美しく沈んでいく夕陽や眩しい太陽。波の大きさやサイズよりも私にはそんな自然と触れ合う時間の方が重要なのかもしれない」
奄美大島には良い波があると聞き、2週間の予定で訪れた恵奈津子さん。それが何かの縁でそのまま住むことになり、今の旦那さんである修作さんにも出会った。彼は島で生まれ育ったローカルでスケーター。中学生の頃から兄とともに島のスポットを巡り、この場所でのスケートカルチャーを築いてきた。「自宅横には彼のスケートショップもあって。時間をかけて手作りしたスケートパークには地元の子供たちも良く訪れてくれます。最近は繁華街で小さなカフェも始めて。2人で店に立ちながら何気ない日常を過ごしています」
彼女が最近夢中になっているのはローフード。ワクワクする食事をしたいけど、身体に負担がないものがいい。そう思って作るスイーツは自然素材だけなのに、とてもカラフル。自然こそ豊かで、たくさんの色彩があることを教えてくれる。
「身体に気をつけようと思ったのもサーフィンがきっかけ。いくつになってもあの海で波に乗っていたい。私を突き動かしているのはそれだけかもしれません。海にいると浄化されるな、と素直に思うんです」







奈津子さんはローフードに関する資格も取得。ワークショップなども開催している。島には少ない存在だそうでじわじわと人気に。その作品にもセンスの良さが垣間見れる。旦那さんと営むカフェで販売もしているそう。自宅は山をぐんぐんと登った秘境のような場所にあり、そこには時間をかけて作ったスケートパークがある。奄美大島でも数少ないパークとスケートショップには、多くのスケーターが訪れる。その側では子供たちが自由に遊び、愛犬も大きな自然の中を走り回る。理想だなと思える暮らしをごく当たり前に実践している恵夫婦。この場所には便利なものはないかもしれないけど、豊かな自然がたっぷりある。自然と共存しながら自分たちの好きなものや趣味と結びつけていく。自由に生きる彼女たちの存在は、きっとこれからますます注目されていくに違いない。「この島の自然は本当にいいんですよ」
(HONEY#33 より一部抜粋)
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