奄美大島特集_#04/Islands People -Case 03_角 知子-

大阪で忙しく働いていた彼女が奄美大島で暮らし始めて数年。「雨も多く、実は植物にとって厳しい環境だからこそエネルギーに溢れたハーブが育つ」と言う。薬草の島、奄美大島。彼女がそう思う訳とは?


大地のエネルギーを詰め込んだハーブ作り

数えきれない薬草が育つ自然豊かな奄美大島。多くの雨が降り注ぐこの場所は、植物にとって時に過酷だそう。だからこそそれに負けないエネルギーに溢れたハーブが育ち、その効能はさらに強いものに。アトリエの裏にある山畑で無農薬・有機肥料で育てたハーブを使い、ハーブティや石鹸など、さまざまなものを手作りして販売する角さん。
「そのエネルギーは受け取る人によっても違うはず。純粋な人ほど効能が強く出るのかなと思います。少し歩けば、生命力に溢れた植物が顔を見せる。この島はやっぱりすごい。そう感じずにはいられないんです」
畑で取れたハーブがたくさん並ぶアトリエでは、それぞれの身体の不調や悩みに合わせてブレンド。その魅力を多くの人に伝えている。

サーファーでもある彼女は、海と森、島の豊かな自然をすべて甘受しているかのよう。草刈り担当のヤギは最近子供を産んだそうで、その世話にも大忙し。「移住して最初の仕事はヤギの世話だったんです。何か縁があるのかな 笑」。日々薬草に触れながら、ワークショップなども開催。「amaja herb」という彼女のブランドは奄美大島の数々のショップで扱われるほど。移住してきたからこそ見えるこの島の大きな魅力。喧騒の中で過ごして来た人々にとって、この島はやはり自然の優しさに満ち溢れる場所

HONEY#33 より一部抜粋)

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